
第14回東日本選抜大会が8月8日に長野県松本市などで開幕し、北海道代表の小樽リトルシニアは9日、1回戦で千葉県の四街道リトルシニアを3-1で下し、2回戦進出を決めた。2022年大会で初優勝を果たして以来、「3年ぶり2度目の頂点」をスローガンに掲げる小樽ナインは、序盤の集中打と試合を通した堅守で主導権を握り、次戦(2回戦)・宮城県の東北リトルシニアとの次戦へ弾みをつけた。
初回の集中打で2点先制
初回、一死から2番・山吹奏太(朝里H東小樽合同出身/1年)がセンター前ヒットで出塁。二死二塁から4番・成田來人(小樽中央JBC出身/3年)がレフト前へ勝負強いタイムリーを放ち先制すると、続く6番・鈴木快飛(北小樽ビースト出身/3年)もセンター前へ運び、この回2点を奪った。村上武洋監督は「序盤にリードを作れたことが、最後まで落ち着いて戦えた要因」と振り返る。



下位打線が貴重なチャンスメイク
2-1の1点リードで迎えた二回、8番・金田一希(余市強い子野球スポーツ少年団出身/3年)がセンター前と二盗で好機を演出。無死一、三塁から1番・長谷川慧心(朝里H東小樽合同出身/2年)の内野ゴロの間に三走・金田が生還し、3-1と突き放した。村上監督は「下位打線でチャンスを作り、加点できたのは大きかった」と笑みを見せた。
先発・沖田好投、長谷川締める
先発の沖田勇真(北小樽ビースト出身/3年)が5回2/3を1失点に抑える力投で試合をつくると、六回二死からは長谷川慧心がマウンドへ。テンポの良い投球で一人の走者も許さず、守備陣もノーエラーで勝利を支えた。村上監督は「もう少し打てれば楽な展開になったが、投手と守備がよく粘った」と称え、翌日の岡谷戦へ「天候も考慮し、試合時間変更などあらゆるケースを想定して臨みたい」と気を引き締めた。開会式での力強い入場行進にも表れるように、チームは精神面でも充実の状態で大会を戦っている。

イニングスコア
◆1回戦(9日、しんきん諏訪スタジアム)
小樽リトルシニア(北海道)3-1四街道リトルシニア(関東)
四街道
0100000=1
210000x=3
小樽
(四)根本、関ー井田
(小)沖田、長谷川ー鈴木
▽二塁打:河口(四)、沖田(小)
東日本選抜大会トーナメント表

協力:小樽リトルシニア