3年ぶりの頂点を狙い沖縄へ挑む
12月27日に沖縄県で開幕する「第34回かりゆし交流・第21回沖縄市長旗争奪学童軟式野球大会」に、北海道から北海道チャンピオンシップ選抜が出場する。
同チームの初戦となる1回戦は27日、名護市の名座喜少年野球クラブに決定した。さらに、1回戦を勝ち上がった場合は、ダブルヘッターとなる2回戦で山内スピリッツ(沖縄市)と対戦する。
この選抜チームは、11月2日に行われたセレクションに集まった80人超の中から選ばれた19名で構成されている。これまで複数の選抜チームとの練習試合を重ねながら大会に向けて準備を進めてきた。過去に2年連続優勝(2021・2022)と準優勝(2023)を記録している北海道勢だけに、3年ぶりの王座奪還に期待が高まる。
沖縄大会へ向けた選抜19名の歩みと監督・主将の思い
北海道チャンピオンシップ選抜は、11月2日に千歳市ファイターズアカデミー専用球場で行われたセレクションで選ばれた19名で構成される。年末の沖縄大会に向け、これまで数多くの練習試合を経験し、今後予定されている公式練習を経て大会に挑む。
大会は12月27日〜29日の3日間、沖縄県内の会場で開催。沖縄県勢に加え、北海道・青森県・千葉県・福岡県、さらに韓国チームも参加する国際色豊かな大会となる。
浦野和由監督は大会に向け、次のように語った。
「この選抜チームは、ただ楽しい野球をする場ではありません。今までの野球生活を支えてくれた人たちへ感謝の気持ちを忘れず、真剣にプレーすることを通して恩返しの場になればと願っています。沖縄大会では、とにかくトーナメントの最終日まで行きたい。それが目標です。」
古賀奏音主将も、
「代表に選ばれた誇りと、応援してくださる皆さんへの感謝を胸に、仲間と力を合わせて良い結果を残せるように頑張ります!」
と力強く意気込みを語った。

北海道チャンピオンシップ選抜の“現在地”
沖縄大会を前に、北海道チャンピオンシップ選抜は多くの練習試合を重ねてきた。その中で見えてきたチーム全体の“強み”と“課題”について、浦野和由監督が率直に語ってくれた。
強み――「戦術の浸透」と「全員のレベルアップ」
浦野監督は、選抜チームが短期間で着実に成長していると話す。
- 練習試合を重ねることで、チーム戦術が徐々に浸透してきている
- ただし「実践で使いきれていない」場面もあるため、今後の練習試合や公式練習で精度を高めていきたい
- 「完全に全員がレベルが上がってきている」と手応えを強く感じている
19人それぞれの能力が底上げされ、チーム力が増している様子がうかがえる。

課題――投手陣の「細かいコントロール」
一方で、課題として挙げたのが投手の“細かなコントロール”。大きな崩れではなく、勝負どころでの精度を高める必要性を指摘した。

最終日まで残る――浦野監督が描く戦い方
勝ち上がるための戦い方について尋ねると、浦野監督は明確な目標を口にした。
「どんな形であれ、最終日まで残るということが使命。勝っても負けても、この選抜に選ばれて沖縄まで来てよかったと思える旅にしたい」
結果はもちろんだが、それ以上に“選抜として沖縄へ来た意味を感じられる3日間にすること”。
監督の言葉には、選手たちへの信頼と、選抜チームとしての使命感が込められている。

保護者・北海道のファンへ伝える監督メッセージ
短期間での準備で戦いに挑む選手たちについて、浦野監督は最後にこう言葉を添えた。
「短いスパンの中で、やってきたが子供たちの力を最大限に引き出して頑張ってきます」
北海道勢は沖縄大会で、2021年・2022年の優勝、2023年準優勝と強さを見せてきた。今年の北海道チャンピオンシップ選抜が再び頂点に立てるか注目が集まる。

これまでのあゆみと今後の予定
11月の活動
- 23日:北海道チャンピオンシップ選抜(岡山大会)と練習試合
- 24日:日本ハムジュニアと練習試合(2試合)
- 30日:公式練習



12月の活動予定
07日:札幌選抜、旭川WEST選抜と練習試合
14日:公式練習
20日:空知選抜と練習試合
21日:OB戦
26日:大会に向けて北海道を出発

指導者・選手
指導者
▽代表者
羽ニ生 紀行(チャンピオンシップ協会)
▽監督
㉚浦野 和由(北海道チャンピオンシップ協会代表)
▽コーチ
㉙前田 智光(空知ファイヤーズ)
選手
★主将
⑩古賀 奏音(こが かなと)
栗山ロッキーズ
右投げ、右打ち
150センチ、38キロ
①森光 悠月(もりみつ ゆづき)
羽幌フェニックス
右投げ、右打ち
155センチ、46キロ
②砂原 瑛太(さはら えいた)
羽幌フェニックス
右投げ、右打ち
163センチ、51キロ
③藤田 倫太朗(ふじた りんたろう)
豊浦シーガルズ
右投げ、右打ち
158センチ、62.5キロ
④鹿島 颯人(かしま はやと)
空知ファイヤーズ
右投げ、右打ち
137センチ、48キロ
⑤宮下 遼也(みやした はるや)
緑苑台ファイターズJr.
右投げ、左打ち
157センチ、52キロ
⑥上坂 陽悠(うえさか ひゆう)
空知ファイヤーズ
右投げ、右打ち
152センチ、45キロ
⑦伊藤 煌真(いとう おうま)
東16丁目フリッパーズ
右投げ、左打ち
147センチ、44キロ
⑧黒川 大護(くろかわ だいご)
羽幌フェニックス
右投げ、右打ち
161センチ、61キロ
⑨畠山 慧心(はたけやま えしん)
湧別マリナーズ
右投げ、右打ち
157センチ、48キロ
⑪三谷 琉生(みたに るい)
中富良野ホワイトドラゴンズ
左投げ、左打ち
172センチ、52キロ
⑫佐藤 宏哉(さとう ひろや)
上富良野ジャガーズ
右投げ、右打ち
149センチ、40キロ
⑬石川 諭飛(いしかわ ゆうひ)
舟岡アトムズ
右投げ、右打ち
147センチ、35キロ
⑭片平 京志郎(かたひら きょうしろう)
北見ビクトリー
右投げ、右打ち
162センチ、52キロ
⑮濱川 舜太(はまかわ しゅんた)
室蘭祝津少年野球部
右投げ、右打ち
153センチ、43キロ
⑯岡田 凛士(おかだ りひと)
知床斜里野球少年団
左投げ、左打ち
160センチ、50キロ
⑰森下 喜市(もりした きいち)
根室野球少年団
右投げ、右打ち
150センチ、40キロ
⑱耳浦 輝純(みみうら きずな)
士別九十九野球少年団
右投げ、右打ち
150センチ、56キロ
⑲米澤 壱咲(よねざわ いっさ)
厚岸レッドブリッジ
右投げ、右打ち
156センチ、64キロ
フォトグラフ






大会トーナメント表


協力:北海道チャンピオンシップ選抜
