“投げる・捕る”の徹底で土台づくり 得点力向上の手応えと課題の制球力
2024年に結成された空知ファイヤーズが、3年目のシーズンを迎えた。昨年は6年生のみが飛翔スワローズとして全国大会を経験し、チームとしての基礎づくりを進めてきた。キャッチボールを軸に基本を大切にしながら、打撃や戦術面の強化にも取り組み、試合の中で成長の兆しも見えてきた。一方で投手陣の制球力といった課題にも向き合いながら、チームは着実に前へ進んでいる。
基礎の徹底が導く3年目の進化 空知ファイヤーズ、確かな成長曲線
2024年に結成された空知ファイヤーズが、3年目のシーズンを迎えた。昨年は6年生のみが飛翔スワローズとして全国大会を経験。チームとしての基礎づくりを経て、今、確かな手応えとともに次のステージへ歩みを進めている。

基礎徹底で築く成長の土台
若崎徹監督が掲げるのは、徹底した基礎の積み上げだ。
「キャッチボールを中心に、“投げる・捕る”という基本を大切にしています」
練習では打撃も時間を区切って行い、攻守両面の強化を図る。シンプルだがぶれない取り組みが、チームの土台を着実に支えている。

得点力向上と実戦で磨く“試合力”
その成果は、試合の中で形となって現れ始めた。
「1年目に比べて得点力が上がり、3連打が出るなど点を取れる場面が増えてきました」
さらに、バントや走塁といった戦術面の強化にも着手。実戦の中で経験を積み、「ゲームの中で野球を覚える」スタイルが選手たちの成長を後押ししている。

課題と向き合う投手陣、そして“全員野球”へ
一方で、チームとしての課題も明確だ。
「投手の制球力。ボール先行になってしまうので、ストライク先行の投球が必要です」
人数は揃う投手陣だが、安定した投球が今後の鍵を握る。それでも指揮官は「徐々にですが、確実に成長しています」と前向きに捉える。
開幕を目前に控え、「ベンチ入りメンバーだけでなく、全員が同じ方向を向き、できることを積み重ねたい」と強調。
掲げるチームテーマ「素直に・謙虚に・感謝を持って」のもと、3年目の空知ファイヤーズは“全員野球”でさらなる飛躍を目指す。

主将・藤宮寿哉が描く“全員野球”――空知ファイヤーズ、結束で挑む新シーズン
2026シーズンの中心でチームを牽引するのが主将・藤宮寿哉だ。仲間を思いやる姿勢と冷静な分析力を併せ持つキャプテンが、現在のチーム状況と開幕への決意を語った。

結束力が生む安定感――「一試合一試合がしっかりできている」
空知ファイヤーズの主将・藤宮寿哉は、現在のチーム状態について確かな手応えを口にする。
「最近は一試合一試合、しっかりとした戦いができていて、いい状態だと思います」
その背景にあるのは、チーム全体の結束力だ。
「みんなが協力して、お互いをカバーし合いながら野球ができているところが良いと思います」
攻守がかみ合い始めたことで、試合内容にも安定感が生まれてきた。
課題は“ピンチでの声”――主将が求める次の成長
一方で、さらなる高みを目指すための課題も明確だ。
「ピンチの場面で、もっとみんなで声を掛け合って励まし合えればいいと思います」
苦しい展開でこそ、チームの真価が問われる。主将として、仲間同士が支え合う雰囲気づくりの重要性を強く意識している。
“一試合一試合を大切に”――開幕への決意
まもなく迎えるシーズン開幕に向けて、藤宮はこう語る。
「チームとしてしっかりまとまり、ピンチでも声を出して励まし合いながら、一試合一試合を大事に戦えるチームにしたいです」
そして最後に、主将としての覚悟を力強く口にした。
「一試合一試合を大切にして、1つでも多く勝ちたいです」
その言葉には、チームを勝利へ導く責任と決意がにじんでいた。
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藤宮寿哉(ふじみや・としや)
新6年生/空知ファイヤーズ主将。
右投げ、左打ち。
142センチ、43キロ。
滝川イーストウルフで野球を始め、2024年に空知ファイヤーズへ加入。家族は父母の3人。
守備で試合を支える4年生ショート・福井颯馬 開幕へ「初戦を勝ちたい」
空知ファイヤーズでプレーする福井颯馬(新5年)は、守りの要としてチームを支える存在だ。父の影響で野球を始め、昨年チームに加入。ショートのポジションで着実に力を伸ばしながら、開幕に向けて静かに闘志を燃やしている。
父の背中を追って野球の道へ
野球を始めたきっかけは、父の存在だった。
「お父さんが野球をやっていて、甲子園を見てやりたいと思った」
父は滝川西高校でプレーしていた経験を持つ。そんな父の背中を追い、福井は年長の頃から野球に親しみ、現在は空知ファイヤーズで腕を磨く。
守備で意識する“状況判断”
チームではショートを守り、「守りの要」として期待を背負う。
守備で意識していることについては、
「アウトカウントを気にしながらやっています」と話す。
特に得意とするのは、三遊間寄りに飛んだゴロを
「しっかり捕って、一塁へ投げるプレーが好き」と、確かな手応えを口にした。
状況判断と安定した送球――。試合の流れを左右するポジションで、着実に成長を続けている。
開幕へ「まずは初戦を勝ちたい」
いよいよ迎えるシーズン開幕。
冬場の練習を経て、久しぶりの屋外での試合となる。
「外でやるのは久しぶりだけど、まずは1戦目を勝ちたい」
言葉は多くないが、その一言に込められた思いは強い。
守備から流れを作る福井のプレーが、チームの勝利を引き寄せる。
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福井 颯馬(ふくい・そうま)
新5年生/空知ファイヤーズ
右投げ、右打ち
137センチ、35キロ
ポジション:遊撃手
野球歴:滝川西高校で野球をしていた父の影響で年長から滝新ちびで競技を始め、昨年より空知ファイヤーズに加入
家族は父母と姉2人と妹の6人。
冷静さと強打が武器――長谷川 玄、攻撃の要として全道を見据える
空知ファイヤーズで「攻撃の要」として期待を集める長谷川玄(はせがわ・げん)。テレビで見た野球に魅了されて競技を始めた少年は、冷静な打席と鋭い打球を武器にチームを牽引する存在へと成長している。開幕を目前に控え、その視線はすでに次のステージへと向いている。

テレビで見た野球に憧れてスタート
野球との出会いは、テレビで観たプレーだった。
「楽しそうだなと思って始めました」
小学3年生からは滝川イーストウルフでプレー。チームの活動終了を経て、2年前から空知ファイヤーズに加入した。環境が変わる中でも、着実に力を積み上げてきた。
プレッシャーの中でも“冷静に打つ”強さ
攻撃の中心を担う存在として名前が挙がる長谷川。
得点圏、特にツーアウト二塁といった場面でも、意識するのは意外にもシンプルだ。
「気合を入れすぎると空回りするので、打席では冷静に入ることを意識しています」
力みを抑え、状況を受け止めながら結果を出す――。その落ち着きは、次学年を迎える選手とは思えない成熟度を感じさせる。
強い打球を生む技術と全道への決意
自身のバッティングの持ち味については、
「強い打球を打てること」と即答。
そのために「力強いスイングでしっかりミートすること」を意識し、さらにインパクトの際には「手首を返さない」ことをテーマに自主練習にも取り組んでいる。日々の積み重ねが、打球の質を高めている。
迎えるシーズン開幕へ向けては、
「最終的には全道を目指して、出場できるように頑張りたい」と力強く宣言。
冷静さと強打を兼ね備えたバッターが、チームを次のステージへと導く。
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長谷川玄(はせがわ・げん)
新6年生/空知ファイヤーズ所属
右投げ、右打ち
150センチ、体重40キロ
野球歴:小学2年生3年生より滝川イーストウルフでプレー。しかしチーム活動終了後、4年生から空知ファイヤーズに加入して現在に至る。
「アウトを積み重ねる」――宮田蒼大、エースとして挑む成長のマウンド
空知ファイヤーズでエースとして期待を寄せられる宮田蒼大(みやた・そうだい)。父の影響で野球を始めた右腕は、「アウトを取る」ことを信条に、波の少ない安定した投球を目指している。開幕を前に、自身の現在地と向き合いながら、さらなる成長を誓った。
父の影響で始めた野球、砂川からのスタート
野球を始めたきっかけは、父の存在だった。
「お父さんが野球をやっていたからです」
小学2年生で砂川スティッカーズに入団し、本格的に競技をスタート。4年生からは空知ファイヤーズへと舞台を移し、現在はチームの中心投手として経験を積んでいる。
エースとして求められる“アウトを取る力”
指揮官からはエースとしての期待がかかる宮田。
ピッチャーとして大切にしていることを尋ねると、
「アウトを取ること」とシンプルに答えた。
そのために意識しているのは、
「フォアボールを出さず、ストライクをしっかり取ること」。
派手さよりも確実性。ストライク先行で打たせて取る投球を理想に掲げ、アウトを積み重ねることを重視している。
波を減らし、安定した投手へ
現在の自身の状態については、
「いい時と悪い時がある」と冷静に分析する。
調子の波があることを課題に挙げながらも、
「ずっといい状態で投げられるピッチャーになりたい」と成長への意欲を見せた。
持ち味は「ストライクゾーンにしっかり投げられること」。
その強みを安定して発揮できたとき、真のエースへと近づく。
今季の目標には「三振をたくさん取ること」を掲げ、より高いレベルを目指す。
開幕へ向けて積み重ねる日々
迎えるシーズン開幕。
「練習を頑張って、いいピッチャーになりたい」
まだ言葉に迷いながらも、その中には確かな決意が込められている。
一球一球の積み重ねが、エースとしての自覚と成長を形にしていく。
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宮田 蒼大(みやた・そうだい)
新6年生/空知ファイヤーズ所属
右投げ、右打ち
154センチ、40キロ
野球歴:お父さんお影響で小学2年生から砂川スティッカーズでプレーし、4年生から空知ファイヤーズに加入。
フォトグラフ


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協力:空知ファイヤーズ学童部
