タイブレークの死闘と17得点の猛攻 対照的な勝ち上がりで3回戦へ
高円宮賜杯全日本学童軟式野球札幌支部予選が5月5日、札幌市の美香保公園野球場で行われ、4試合が実施された。中でも注目を集めた第2試合と第3試合では、対照的な展開の中で勝ち上がりを決めるチームが現れた。第2試合は札幌ポルテが伏古ファイターズと対戦し、最大4点のリードを守れず同点に追いつかれる苦しい展開となりながらも、七回タイブレークの末に6-5で競り勝ち、粘り強さを示して3回戦進出を決めた。一方、第3試合では鉄東スワローズが打線を爆発させ、山の手ベアーズを17-3の五回コールドで圧倒。序盤の劣勢をはね返し、一気に主導権を握ると、そのまま試合を決定づけた。接戦をものにしたチーム、打力で圧倒したチーム――それぞれの強みが際立つ結果となり、札幌支部予選はさらなる熱気を帯びている。
タイブレーク制す!札幌ポルテ、激闘を制し勝利
4点リード守れずも粘り勝ち 阿部監督「この勝利は大きな自信に」
息詰まるシーソーゲームを制した。札幌ポルテが伏古との一戦で、終盤に追いつかれながらもタイブレークを制し勝利。苦しい展開を乗り越えた一戦は、チームにとって大きな意味を持つ勝利となった。
粘りと総合力でつかんだ勝利 次戦へつながる一戦に
試合は札幌ポルテが主導権を握る展開で進んだ。2-1と1点リードで迎えた二回、下位打線が躍動する。8番・竹谷透真君の長打を皮切りに、9番・吉田朝飛君、さらに2番・中南昴君の適時打などで一挙3点を奪い、5-1と突き放した。
投げては、軟投派の中南投手とパワー系の内畠悠真投手による継投で伏古打線を封じる展開。しかし、5回には内畠投手が制球に苦しみ、まさかの同点に追いつかれる苦しい展開となった。
それでもチームは崩れない。再登板した中南投手が落ち着いた投球で流れを引き戻すと、タイブレークに突入。最後は集中力で上回り、激闘に終止符を打った。
試合後、札幌ポルテの阿部快生監督(29)は「こういうドキドキするゲームを勝ち切れたのは大きい。選手たちにとって自信になる」と安堵の表情。「点は取れるチーム。冷静に楽しもうと伝えた」と振り返り、劣勢の場面でも前向きな声かけを続けたことを明かした。
また、「内畠は力はある。ストライクが入れば抑えられる投手」と期待を寄せ、バッテリーの工夫で乗り切った点も評価した。
敗れた伏古も最後まで粘りを見せたが、あと一本が出ず惜敗。互いに持ち味を発揮した好ゲームとなった。
苦しい展開を乗り越えた札幌ポルテ。指揮官の言葉通り、この勝利は次戦へ向けた大きな一歩となりそうだ。
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イニングスコア
◆2回戦(5月5日、美香保C球場)
札幌ポルテ(1)5-5(0)伏古ファイターズ
伏古ファイターズ
1000400=5
2300001=6
札幌ポルテ
(七回タイブレーク)
(伏)田代、村山ー小杉
(ポ)中南、内畠、中南、内畠ー関野
オーダー表


鉄東スワローズ、大勝で流れつかむ
打線爆発17得点 和田監督「自分のスイングを信じて」
打線がつながりを見せた。鉄東スワローズが山の手ベアーズを17-3で下し快勝。序盤の劣勢をはね返し、中盤以降は攻撃が一気に加速。大量得点で主導権を握り、試合を決定づけた。
打線のつながりと成長が光る 中盤以降に一気の猛攻
第2試合は鉄東スワローズが山の手ベアーズを17-3で下した。試合は序盤、1-2と1点を追う展開となるが、二回に流れを引き寄せる。
二死二、三塁の好機で1番・久保田直旺がライト前へ2点適時打を放ち同点。続く2番・阿部颯がレフトオーバーの適時二塁打を放ち逆転に成功した。打線はここから勢いに乗り、四回に3点、さらに五回には相手の失策にも乗じて一挙10点を奪い、試合を決定づけた。
和田智監督(51)は「打てている感覚はあるので、子どもたちを信じて自分のスイングをするように伝えている」と振り返る。平日は週2回、水曜日はバッティング中心、木曜日は守備練習とメリハリのある取り組みを続けており、その成果が打線の強さとして表れている。
投げては先発の森建太投手が制球に苦しむ場面もあったが、再登板後は落ち着きを取り戻し、走者を背負いながらも粘りの投球で試合を締めた。
一方の山の手ベアーズは序盤こそ粘りを見せたが、中盤以降は守備の乱れから失点を重ね、流れを止めることができなかった。
「こうした試合を経験しながら成長していきたい」と語る和田監督。攻撃力に手応えをつかんだ鉄東スワローズが、次戦へ向けて勢いを加速させる。
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イニングスコア
◆2回戦(5月5日、美香保C球場)
鉄東スワローズ17-3山の手ベアーズ
鉄東スワローズ
1303⑩=17
21000=3
山の手ベアーズ
(五回コールドゲーム)
(鉄)森、池田、森ー阿部
(山)山田、岡崎、山谷ー岡崎、山谷、岡崎
オーダー表


協力:札幌軟式野球連盟
