
北海道チャンピオンシップ協会主催「C-1トーナメントFINAL-1」のグループ1巴戦が、札幌市手稲区の星置西公園で行われた。1勝ずつで並んだ釧路ゴールデンモンキーズBBCと余市強い子野球スポーツ少年団による第三試合は、釧路が最終回に劇的な追い上げを見せ3-3の引き分け。得失点差で道外大会出場権を勝ち取った。選手たちの執念と監督たちの想いが交錯する熱戦となった。
試合結果
C-1トーナメントFINAL-1
▽第1試合
余市強い子野球スポーツ少年団4-2永山西クラブ
▽第2試合
釧路ゴールデンモンキーズBBC13-2永山西クラブ
▽第3試合
釧路ゴールデンモンキーズBBC3-3余市強い子野球スポーツ少年団
余市強い子野球スポーツ少年団
000120=3
000003=3
釧路ゴールデンモンキーズBBC
(余)山根―上枝
(釧)佐藤優―樋口
▽本塁打:安崎(余)


六回土壇場で追いつき引き分け、得失点差で釧路ゴルモンFINAL2へ
試合は六回終わって3-3の同点で大会規定により引き分けとし、得失点差で釧路ゴールデンモンキーズBBCが上回りFINAL-2進出を決めた。FINAL-2進出チームは四国・高知県で行われる坂本龍馬旗や千葉市長杯(千葉県)など3大会による全国・道外大会の何れかに出場する。
最終回、怒涛の反撃
FINAL-1巴戦の第三試合は、ともに1勝で並んだ釧路ゴールデンモンキーズBBCと余市強い子野球スポーツ少年団が激突。それまで余市先発の山根碧人投手(6年)の緩急を利かせた投球の前に釧路打線は凡打を重ね、0-3と3点を追う展開となった。しかし釧路は六回の最終回、無死満塁の好機をつかむと、4番・佐藤優瑚(6年)がライトのネットを直撃する大飛球を放ち2点を返した。さらに7番・工藤翠(6年)が同点打を放ち、土壇場で3-3に追いついた。
試合後、尾西秀平監督は「いらない点数を与えてしまったが余市さんをよく3点で抑えてくれた。うちの1、3、4番が中盤まで打てないとこういう展開になる。しかしよく粘り強く諦めないで頑張った」と語り、工藤について「1年生からチームに入って努力を重ねた子、とにかく一生懸命な子」と労った。
尾西監督は「全国では相手と言うよりも暑さに負けないよう普段からしっかり食事をとらせて万全な体調で挑ませたい」と、全国経験豊富な指揮官らしい視点で抱負を語った。
主力選手も全国に向け決意新たに
ライトのネット直撃弾を放った佐藤優は「まだ終わりたくないと思い、初球からどんどん振っていこうと思って打席に立った。打った瞬間、入ったと思ったがネット直撃。でも嬉しかった」と笑顔を見せ、「全国大会では初戦からみんなで思い切り挑みます」と力を込めた。
また、同点打の工藤は「とにかく次の打者につなごうと思った。内野フライかと思ったが、ライト線に落ちて嬉しかった」と語り、全国では「自分は非力なのでバントか単打で次の人につなげるよう頑張りたい」と意気込んだ。
全道・全国大会でのさらなる活躍に期待
釧路ゴールデンモンキーズBBCは全日本学童マクドナルドトーナメント北大会のほか、FBC U-12全道大会への出場権も掴んでおり、今後の戦いから目が離せない。
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余市強い子、見事な先制と追加点も…釧路の粘りに引き分け 南大会での雪辱へ挑む
余市強い子野球スポーツ少年団は0-0で迎えた四回、先頭の2番・横浜星翔(6年)がセンター前ヒットで出塁。犠打でチャンスを広げると、4番・山根のレフト前安打と四球で一死満塁の好機をつかんだ。ここで6番・伊藤竪翔(6年)の内野ゴロの間に三走・横浜が生還し、待望の先制点を奪った。
さらに五回には、一死一塁から1番・安崎義人(6年)がレフト柵越えの2ランホームランを放ち、3-0と突き放した。この一発が決定打となるかに思えたが、最終回に釧路ゴールデンモンキーズBBCの粘りに屈し、3-3の同点で試合を終えた。
余市は試合に敗れたわけではなく、ポテンシャルを感じさせる選手たちの活躍が光った。特に先発した山根投手は、五回まで強打の釧路打線を2安打無四球の無失点に抑える好投を見せた。最終回に大ピンチを迎えたものの、逆転までは許さない底力も垣間見せた。チームは6月28日から新ひだか町などで行われるマクドナルド・トーナメント南大会に後志支部代表として出場する。初戦の相手は札幌支部代表の東16丁目フリッパーズと決まっており、今後の戦いぶりに注目が集まる。
試合後、上枝良監督は「さすがゴルモンさんは強いですわ、また一から作り直します」と爽やかにグラウンドをあとにした。
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