就任40年目の生嶋監督「頑張ったのは選手たち」 10年ぶり決勝の札幌西は準優勝、両チームが春の全国舞台へ
中学硬式野球のリトルシニア北海道連盟が主催する「第53回秋季全道大会新人戦 兼 第43回麻生自動車学校杯全道大会」は10月17日、札幌麻生球場で決勝と3位決定戦が行われた。決勝では札幌新琴似リトルシニアが札幌西リトルシニアを5-0で下し、3年ぶり20度目の優勝を飾った。二回に尾埜尊弘の2点適時打で先制すると、三回には藤原虎之助が左翼場外へ豪快な3ラン本塁打。投げては先発の内山蓮々が7回を3安打、2四死球に抑える完封勝利で頂点へ導いた。監督就任40年目を迎えた生嶋宏治監督にとっても節目の優勝となった。一方、10年ぶりの決勝進出を果たした札幌西は、41年ぶり2度目の優勝には届かなかったものの、堂々の準優勝。両チームを含む上位4チームは来春3月、大阪府などで開催される全国選抜大会へ北海道代表として出場する予定だ。正式な出場チームは来年2月、日本リトルシニア中学硬式野球協会から発表される。
二回に尾埜が先制打、三回には藤原が場外へ豪快3ラン
試合は序盤から札幌新琴似が主導権を握った。
0-0で迎えた二回、一死から6番・藤原虎之助(深川一已バトルズ出身/2年)が左中間を破る二塁打を放ち、先制の好機をつくった。続く7番・内山蓮々(北発寒ファイヤーズ出身/2年)が死球で出塁し、一、二塁。次打者が倒れて二死となったが、9番・エラクネス璃晶(東雲ファイターズ出身/2年)が内野安打でつなぎ、満塁とした。
ここで打席に入ったのが1番・尾埜尊弘(伏古ファイターズ出身/2年)だった。
尾埜は好機を逃さず、左前へ2点適時打。札幌新琴似が2点を先制した。
続く三回には、さらに大きな一打が飛び出す。
相手の失策と四球で一死一、二塁とすると、打席には前の打席で二塁打を放っている藤原。
振り抜いた打球は左翼手の頭上を大きく越え、そのまま場外へ。豪快な3ラン本塁打となり、リードを5-0に広げた。
二回の先制点、そして三回の一発。札幌新琴似は序盤の好機を確実に得点へ結びつけ、試合の流れを引き寄せた。
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内山蓮々、7回3安打完封 「平常心で投げられたことが成長」

5点の援護を受けた先発・内山は、最後まで札幌西打線に得点を許さなかった。
7回を投げて被安打3、四死球2。走者を背負っても落ち着いた投球を続け、札幌西の反撃を封じた。
試合後、完封勝利の喜びを尋ねると、内山は短く「うれしいです」と答えた。
その表情とは対照的に、投球内容についての自己評価は厳しかった。
「試合が始まる前から、相手打線をイメージしていました。試合が始まってからは、コースを結構突けていましたし、ピッチングも荒れていたわけではなく、打ち取ったり、三振を取ったりできたので良かったと思います」
内山は試合前から札幌西打線の特徴を頭に入れていた。
特に警戒したのは1番と3、4、5番の長打力。そして2番、6番の機動力だった。
「1番と3、4、5番は長打を警戒していました。あと、2番と6番はバントもあって、足も速いと聞いていたので、そこを意識していました」
少年野球時代から知る選手もいる相手打線。その特徴を踏まえながら、一人一人の打者と向き合った。
三回に藤原の3ラン本塁打で5点差となったが、内山の気持ちは緩まなかった。
「味方の藤原がホームランを打ってくれて、それで抑えてやろうと思いました」
5点のリードがあっても、最後まで得点を許さない。その思いが完封勝利につながった。
しかし、本人は決して満足していない。
「まだまだ全然です。ヒットを打たれるのは仕方ないと思うんですけど、抑えられるところはしっかり抑えたいです。ツーアウトからデッドボールを与えてしまったりしたので、3人で終われるところは、きっちり3人で抑えられたらもっと良かったと思います」
完封という結果だけでなく、試合の流れをさらに良くする投球を求めている。
そんな内山が今大会を通じて最も成長したと感じているのは、技術よりも精神面だった。
「気持ちの面です。ピンチというか、得点圏にランナーがいる時でも平常心で投げ続けられるようになったので、そこが成長したところだと思います」
身長180センチの左腕が、秋の頂点で手にした自信。その一方で、視線はすでに全国の舞台へ向いている。
「全国大会に行ったら、今の自分の球速では結構打たれると思うので、球速と制球力をしっかり大事にしていきたいです」
現在の直球は本人の推定で120キロ台前半。冬場の成長が、春の全国大会での飛躍につながる。
内山蓮々(うちやま・れん)
札幌新琴似リトルシニア所属/2年。
左投げ、左打ち
180センチ、72キロ
父の影響もあり、母から健康づくりのために勧められたことがきっかけ。小学1年生の秋から札幌市手稲区の北発寒ファイヤーズで野球を始める。野球の楽しさに触れ、競技を続けてきた。
現在の直球の最高球速は本人の推定で120キロ台前半。今秋の全道大会決勝では札幌西リトルシニアを相手に完封勝利を挙げ、チームの優勝に大きく貢献した。今後は球速と制球力の向上を課題に掲げ、来春の全国大会を見据える。家族は両親、妹、弟の5人。
生嶋宏治監督、就任40年目の節目に20度目の秋季全道制覇
優勝を決めた直後、生嶋宏治監督に監督就任40年目、そして秋季全道大会20回目の優勝という節目について尋ねた。
返ってきたのは、指導者としての功績を誇る言葉ではなかった。
「いやいや、頑張ったのは子どもたちですからね。俺なんか何も頑張っていないよ。内山が完封で締めてくれたからね」
選手たちをたたえる言葉だった。
今大会に懸ける思いについては、率直にこう語った。
「本当に、このチームで新人戦を取りたいと思っていたから、良かったんじゃないですかね。ホッとした感じですね」
ただし、優勝したからといって、選手たちの成長を手放しで評価するわけではない。
リーグ戦から決勝までの戦いを振り返り、最も成長した部分を尋ねると、意外な答えが返ってきた。
「あんまり成長していないなと思っている。まだまだこれから覚えることはたくさんあると思いますよ。ぬるい状態でやっていても勝てないですから」
5-0の完勝。それでも生嶋監督の目には、修正すべき場面が数多く映っていた。
特に指摘したのは、勝負どころでの打撃と状況判断だった。
「やっぱり投手を含めた守りだね。あとは、ここ一番での打撃力。やっぱり勝負強くならなきゃいけない。まだまだ勝負弱いから」
さらに、五回、六回の攻撃についても厳しい言葉を続けた。
「五回、六回の攻撃なんかは、実際には負けていると思っている。まず1点を取りにいけと言っているにもかかわらず、先頭打者がワンスリーからボール球を打ってアウトになったり。あんなのは待てばいい話でしょ。まだまだまずいところがあるよ」
序盤に5点を奪った攻撃力よりも、その後に追加点を奪えなかった内容を課題として捉えていた。
40年にわたり選手たちと向き合ってきた指揮官にとって、優勝は一つの通過点なのだろう。
田中礼士主将「去年の先輩たちの分も勝ててうれしい」
優勝の喜びを語ったのは、チームをまとめる田中礼士(手稲山口メッツ出身/2年)主将だった。
「去年の先輩たちの分も勝てて、うれしいです」
決勝前、生嶋監督から選手たちに掛けられた言葉があった。
「試合前のミーティングで『笑顔で、楽にやっていけ』と言われました。今までどおりの感じで、リラックスしてやっていこうという気持ちで試合に臨みました」
大一番でも普段どおりの力を発揮する。その意識が、序盤からの積極的な攻撃にもつながった。
田中主将は、秋のリーグ戦から決勝トーナメントまでを振り返り、チームの成長をこう語る。
「一つ一つのプレーに集中して取り組めるようになったことと、チーム全体のバッティングが成長したところだと思います」
一方、今後の課題については、生嶋監督と同じ認識を持っていた。
「自分も同じように思います。もっと打てるようにならないと、今のままでは全国大会でも勝てないと思います。チャンスに強くなって、全員が打てるチームになっていきたいです」
個人として掲げる全国大会での目標は明確だ。
「全国大会の大事な場面で、ホームランを打てるようになりたいです」
そして、主将として目指すチームの姿については、力強く言い切った。
「全員が強い気持ちで試合に臨んで、全員が打って勝てる野球をしたいです」
秋の北海道を制した札幌新琴似。投手力を土台に、さらに勝負強い打線を築き上げることが、全国での戦いに向けたテーマとなる。
田中礼士(たなか・れいと)
札幌新琴似リトルシニア所属/2年/主将。
右投げ、左打ち
174センチ、63キロ
小学3年生の時、学校の友人に誘われたことをきっかけに野球を始める。当初は北見市内でプレーし、その後、転校を経て札幌市手稲区の手稲山口メッツで野球を続けてきた。
今秋の第53回秋季全道大会新人戦では主将としてチームをけん引し、優勝に貢献した。来春の全国大会では、大事な場面で本塁打を放つことを個人目標に掲げ、チームとしては全員で打ち勝つ野球を目指す。家族は両親、高校3年生の兄、弟の5人。3兄弟のうち、野球に取り組んでいるのは本人のみ。
韓国での国際大会にも挑戦 生嶋監督「どのくらいできるか」
札幌新琴似は10月31日から、韓国で開催される国際大会にも参加する予定だ。
生嶋監督によると、日本から招待される1チームとして札幌新琴似が参加。台湾からも1チームが参加し、全体では24チーム程度の大会になる見込みという。
「韓国の大会に招待されたんですよ。台湾から1チーム、日本から1チームが参加することになっていて、その日本代表の1チームがうちだった。全部で24チームくらいでやるのかな」
大会はリーグ戦を経て決勝トーナメントに進む方式を予定しているという。
「韓国は強いからね。どのくらいできるか。ボコボコ打たれるかもしれないけどね」
生嶋監督は冗談交じりに語りながらも、海外の強豪との対戦を通じて、チームの現在地を確かめようとしている。
秋の北海道王者が、次は国際舞台で新たな経験を積む。


札幌西、10年ぶりの決勝 41年ぶり2度目の頂点には届かず
一方、敗れた札幌西にとっても、今大会は大きな意味を持つ戦いとなった。
決勝進出は10年ぶり。前回決勝に進んだ際の対戦相手も札幌新琴似だった。
今回は41年ぶり2度目の優勝を目指したが、再び札幌新琴似の壁を越えることはできなかった。
それでも、秋のリーグ戦から勝ち上がり、北海道の頂点を争う舞台に立った経験は、選手たちにとって大きな財産となった。
田邊翼監督「子どもたちが本当によく頑張ってくれた」
試合後、札幌西の田邊翼監督は、決勝まで勝ち上がった選手たちの奮闘をたたえた。
「子どもたちが本当によく頑張って、ここまで勝ち上がってきてくれました。正直、決勝まで来られるチームではないかなと思っていた部分もあったんですけど、ここまで上がってきてくれたので、何とか自分たちの野球をぶつけたいと思っていました」
札幌新琴似とは過去の大会でも対戦しており、その強力打線を十分に認識していた。
「札幌新琴似には、ほかの大会でも対戦して完敗していたので、何とか持てるものをすべて出し切ってやろうということは選手たちに伝えていました」
決勝で先発を任せたのは、松本茉桜(星置レッドソックス/2年)投手だった。
松本は決勝トーナメントでの登板こそなかったものの、予選リーグでは先発として試合をつくってきた。
「予選リーグでは本当に松本頼みで試合をつくってきました。何とか投げさせたいという思いがありましたし、まずは打者一巡でもいいから自分の投球をしてほしいと考えていました」
田邊監督は、松本の投球を評価しながらも、守備面に改善の余地があったと振り返る。
「一巡目は良かったと思います。ただ、やっぱり球際の部分など、守備でもう少し粘れていれば、ゼロに抑えられた場面もあったんじゃないかなと思います」
札幌新琴似の打線に対しては、守備位置の工夫なども準備していた。
しかし、指揮官が選手たちに求めたのは、相手の力を恐れずに立ち向かう姿勢だった。
「逃げることはしたくなかったですし、うちも攻撃でしっかり立ち向かっていこうということは選手たちに伝えていました」
結果は5点差の敗戦。
それでも田邊監督は、ここまで勝ち上がった選手たちの努力を認め、春の全国大会へ向けて新たなチームづくりを進めようとしている。

松本茉桜、仲間への感謝を胸に決勝のマウンドへ
決勝で先発を任された松本にとって、この一戦には特別な思いがあった。
予選リーグでは自身が先発として試合をつくり、決勝トーナメントでは仲間の投手たちが奮闘した。
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その一人が生野将太(札幌オールブラックス出身/2年)投手だった。
「決勝トーナメントでは、まだ自分は投げていませんでした。予選リーグではあまり調子が良くなかった生野君が、決勝トーナメントで頑張ってくれて、ここまでつないでくれました」
仲間がつないでくれた決勝の舞台。
松本は感謝の思いを胸にマウンドへ上がった。
「みんなが頑張ってくれたからこそ、この決勝の舞台があると思っています。ここまで連れてきてくれた仲間への感謝というか、恩返しの気持ちもあって、絶対に自分が抑えようと思って投げました」
序盤は変化球などを使いながら打者と勝負した。
しかし、札幌新琴似の強力打線は、わずかな失投を逃してくれなかった。
「変化球などで打者を抑えることはできたと思います。ただ、少しでも甘く入ってしまうと、一発を打たれてしまう。ちょっとしたコースのずれでも、打球を遠くまで運ばれてしまうので、もっとパワーをつけないといけないと感じました」
三回には藤原に場外3ランを浴びた。
松本にとって、北海道の頂点を争う舞台で味わった悔しさは、今後の成長に向けた大きな課題となった。
自身の持ち味については、こう語る。
「自分の持ち味は、安定したピッチングで試合をつくることだと思っています。全国大会でも、その持ち味を生かして頑張りたいです」
さらに打撃面でも、課題を感じている。
「バッティングが本当に不調でした。チャンスで打席が回ってきても、なかなか一本が出せなかったので、もっとバットを振り込んで、チャンスで打てるバッターになりたいです」
決勝では最後の打者にもなった。
試合後、その時の気持ちを尋ねると、松本は一言だけ答えた。
「悔しいです」
その短い言葉には、決勝のマウンドを任された責任感と、仲間への思い、そして春の全国大会で結果を残したいという気持ちが込められているように感じられた。
松本茉桜(まつもと・まお)
札幌西リトルシニア所属/2年
右投げ、右打ち 155センチ。
札幌市手稲区の星置レッドソックス出身。
小学2年生の時、野球をしていた兄の影響で競技を始める。安定した投球で試合をつくることを持ち味とし、今秋の第53回秋季全道大会新人戦では予選リーグで先発を任され、チームの勝ち上がりを支えた。決勝では札幌新琴似リトルシニアを相手に先発登板。敗れはしたものの、仲間への感謝を胸にマウンドに立った。
来春の全国選抜大会に向けては、投手としてのパワーアップに加え、打撃面でも勝負強さを磨くことを目標に掲げる。家族は両親と兄の4人。
ゲームキャプテン・秩父爽助「負けたことも、打てなかったことも悔しい」
札幌西の新チームには、特徴的な取り組みがある。
正式な主将を置かず、ゲームキャプテン制を採用していることだ。
田邊監督は、その理由をこう説明した。
「2年生の人数が少なく、強いリーダーシップで引っ張るタイプの選手がなかなかいなかったこともありました。ただ、選手同士のコミュニケーションは取れていたので、逆にキャプテンという考え方を少し見直して、ゲームキャプテンという形でやってみようと考えました」
その役割を任されているのが、秩父爽助(発東ヤンキース出身/2年)選手だ。
田邊監督は秩父の長所について、次のように語る。
「彼は冷静に自分の意見を言える選手です。ガッツで引っ張るタイプではないんですけど、試合中でも自分が感じたことを周りの選手にしっかり伝えられる」
監督から信頼を寄せられる一方、秩父自身は決勝で複雑な思いを抱えていた。
この日は先発メンバーに入ることができず、試合終盤に代打で出場した。
準優勝という結果を受け、率直な気持ちを尋ねると、返ってきたのは喜びではなかった。
「悔しい気持ちです」
その悔しさは、チームの敗戦だけではない。
「チーム全体として負けてしまったことも悔しいですし、自分自身が打てなかったことも悔しいです」
ゲームキャプテンとしてチームを支えながらも、選手としてはスタメンで試合に出たい。その思いも強かった。
春の全国大会へ向けた意気込みを尋ねると、秩父はこう答えた。
「やるしかないので、頑張ろうと思います」
特に強化したいのは打撃力だ。
「技術面では、やっぱり打てていないので、そこを何とかしなければいけないと思っています」
ゲームキャプテンとしての責任と、一人の選手としての悔しさ。
その両方を胸に、秩父は春の全国大会でのスタメン出場を目指す。
秩父爽助(ちちぶ・そうすけ)
札幌西リトルシニア所属/2年/主将。
右投げ、右打ち
150センチ、42キロ
学童野球は発東ヤンキース出身
小学4年生の時、友人から少年野球チームを紹介され、体験練習に参加したことをきっかけに野球を始める。実際にプレーしてみて楽しさを感じ、そのまま競技を続けてきた。
今秋の第53回秋季全道大会新人戦では、チームのゲームキャプテンを務め、10年ぶりの決勝進出と準優勝を経験。決勝では試合終盤に代打で出場したものの、スタメン出場を果たせなかった悔しさを胸に、来春の全国選抜大会では打撃力を向上させ、レギュラー奪取を目指す。家族は両親と姉、弟の5人。
田邊監督「良い投手を打ち返せるチームに」 春の全国で雪辱へ
10年ぶりの決勝進出を果たした札幌西だが、田邊監督は準優勝という結果に満足していない。
特に全国大会へ向けて課題に挙げたのは、好投手への対応力だった。
「今日の相手の内山君は、ベストピッチングだったと思います。実際に、うちも単発のヒットしか打てませんでした」
さらに、変化球への対応力を強化する必要性を口にした。
「やっぱり変化球への対応力をつけていかないと、全国に行っても勝負にならないと思います。良いピッチャーをしっかり打ち返して、点数を取れるチームをつくっていきたいです」
投手陣にも課題はある。
決勝前には工藤陽斗(手稲山口メッツ出身/2年)投手が指を負傷し、登板できない状況となっていた。
田邊監督は、2年生投手3人を中心に、1年生投手の育成にも力を注ぐ考えを示した。
「まずは2年生の投手3人にしっかり頑張ってもらいたいです。それに加えて、1年生の投手も少しずつ試合で投げられるように育てていきたいと思っています」
10年ぶりにたどり着いた決勝の舞台。
そこで味わった悔しさを、春の全国大会でどのような成長につなげられるか。
札幌西の新たな挑戦が始まる。

秋の頂点から春の全国へ 北海道の2チームが見据える次の戦い
3年ぶり20度目の優勝を果たした札幌新琴似。
10年ぶりの決勝進出を果たし、準優勝となった札幌西。
両チームの選手、指導者の言葉には、共通するものがあった。
それは、秋の結果だけで満足していないということだ。
札幌新琴似の生嶋監督は、優勝直後にも「まだまだ成長していない」と厳しく指摘した。完封勝利を収めた内山も、さらなる球速と制球力の向上を課題に掲げた。田中主将は、全員で打ち勝つ野球を目指す。
一方、札幌西の田邊監督は、好投手を攻略する打撃力と投手層の充実を課題に挙げた。松本は仲間への感謝を胸に、安定した投球と勝負強い打撃を磨くことを誓い、秩父はスタメン出場への強い思いを口にした。
勝者には勝者の課題があり、敗者には敗者の悔しさがある。
それぞれが秋の決勝で得た経験を糧に、厳しい北海道の冬を越えていく。
来春3月、全国の舞台で再び躍動する姿に期待したい。

協力:一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会 北海道連盟
