中学軟式クラブチームの旭川BBCを2月11日、冬季練習に励む様子を取材した。創部2年目を終え、今シーズンで3年目を迎える坂口監督のチーム。昨夏から秋の新人戦にかけては、個々の能力の向上やチーム力の底上げに確かな手応えを感じたという。一方で、主力が抜けた際の戦力維持や選手層の強化など、さらなるレベルアップへ向けた課題も見えてきた。冬の練習を経て迎える新シーズン。坂口監督は「3年目が勝負」と位置づけ、全国を目標に掲げる選手たちとともに挑戦を続けている。
予想を超える成長 打撃と「攻めの守備」に手応え
創部2年目となった昨シーズンについて坂口監督は、チームの成長を強く実感した一年だったと振り返る。
「昨年の夏や秋の新人戦を通して、チーム力がかなり上がってきていると感じました。個々の能力も大きく伸びてきていて、正直こちらの予想を少し超えるような成長を見せてくれた選手もいました」
特に手応えを感じたのは打撃面と守備面だという。
チャンスの場面での一打や打線のつながりが見られるようになり、攻撃面での安定感が増してきた。
守備では、昨年から取り組んできた「攻めの守備」が試合の中で形になり始めた。
「間に合わないと思った打球をアウトにするプレーがいくつもありました。そういうプレーが続いたときに、選手たちの成長を感じました」
新チームとなる新3年生、新2年生も力をつけてきており、実戦で強い打球を放つ場面も増えてきているという。

誰が出ても戦えるチームへ 選手層の底上げが課題
一方で、チームとしての課題も見えている。
「チームワークは徐々に良くなってきていますが、チーム力という意味ではまだ課題があります」
例えば部活動などの事情で主力選手が試合に出られない場合、戦力の落ち込みが出てしまうことがあるという。
そのため坂口監督が掲げているのが、チーム全体の底上げだ。
「今回入団してくれた小学6年生も含めて、子どもたちには“実力で試合に出る”という意識を持ってほしいと話しています。誰が出てもチームのレベルが変わらない、そういうチームにしていきたい」
また、クラブチームとして大会に出場する上での課題として「大会時の選手確保」も挙げた。部活動との兼ね合いなどもあり、安定した戦力で大会に臨む難しさもあるという。

注目の戦力 投手陣とセンターラインに期待
今シーズンの戦力について坂口監督は、投手陣では左腕の篠原流士投手(永山南野球少年団出身/新3年)を軸に考えている。
「まず篠原流士がどこまで試合を作れるかがポイントになります。先発できる投手は他にもいますが、昨年の秋から見ても彼を中心に試合を作る形が今のチームには合っていると思います」
守備の要として名前が挙がったのはキャプテンの篠原隼士(永山南野球少年団出身/新3年)。ポジションはサードだ。
フットワークの良さと強肩が持ち味で、打球への恐怖心もない。昨年は玉際の強さが課題だったが、秋には改善の兆しが見えたという。
外野ではセンターの深井皓太(豊岡ガッツボーイズ出身/新3年)に期待がかかる。足が速く守備範囲が広い上、肩の強さもあり、守備力の高い外野手だ。投手としては抑えでの起用も考えられている。
攻撃面ではショートの永井大地(幾寅タイガース出身/新2年)が鍵を握る存在。トップバッターとして打線の勢いを作る役割が期待されている。
さらに、今もっとも成長を見せている選手として名前が挙がったのが伊藤絢音(愛宕東スーパースターズ出身/新3年)だ。昨年は接戦の中でタイムリーを放つ場面もあり、今季はさらなる活躍が期待される。

「3年目が勝負」全国を目標に挑むシーズン
現在のチームの仕上がりについて坂口監督は「60%くらい」と語る。
3月後半には道南遠征を予定しており、2日間で4試合を行う計画だ。
「そこで80%くらいまで仕上げたいと思っています」
北海道のチームにとって冬場の調整は難しい。雪の影響で屋外練習が制限されるため、土の上での実戦感覚を取り戻す時間が限られるからだ。
そのため旭川BBCでは、冬場でも土の環境で練習できるよう環境づくりにもこだわっているという。
「冬はどうしても負荷の高いトレーニングが増えるので、ケガはさせたくない。そこはチームとして大事にしています」
創部当初と比べ、選手数も増え、チーム内の競争も生まれてきた。練習への意識も大きく変わってきているという。
「冬の練習に入るときに、3年目が勝負の年だと話しました。子どもたちも全国を目標に掲げて取り組んでくれています」
創部からの歩みを経て迎える3年目のシーズン。
坂口監督は選手たちのさらなる成長に期待を寄せている。

道北旭川選抜、初出場で北海道制覇
坂口監督が語る選抜チーム誕生の経緯と全国への挑戦
北海道チャンピオンシップ協会が主催する選抜大会で、昨年「道北旭川選抜」が北海道優勝を果たした。旭川BBCの坂口監督が率いる同チームは、2024年に新たに設けられた選抜枠から誕生したチームだ。セレクションで選ばれた選手たちで編成されたチームは、見事に頂点へと駆け上がった。
坂口監督に、道北旭川選抜誕生の経緯や大会の概要、そして今後の展望について話を聞いた。
コロナ禍前にスタート 北海道10エリアの選抜大会
北海道チャンピオンシップ協会が主催するこの選抜大会は、約6年前の2019年頃にスタートしたという。
坂口監督によると、現在は北海道各地からおよそ10〜15エリアの選抜チームが参加している。2025年は10エリアが参加し、2026年は15エリアでの開催が予定されている。
「北海道のいろいろな地域から、だいたい10〜15エリアくらいが参加しています。2025年は10チームの選抜チームが参加しました」
その一つとして参加しているのが、坂口監督が率いる道北旭川選抜だ。
道北旭川選抜は2024年に誕生 セレクションで20人を選抜
道北旭川選抜が誕生したのは2024年。旭川BBCの立ち上げと同時に、坂口監督側から協会へ相談したことがきっかけだった。
その後、旭川BBCが中心となってセレクションを実施。選ばれた選手たちでチームを編成し、2024年から大会に出場している。
2025年のセレクションには33人が参加。6月5日に花咲グラウンドで行われ、紅白戦など実戦形式の中で選手の能力を確認し、コーチ陣の協議を経て20人が選出された。
北海道優勝 道北地区初の快挙
道北旭川選抜として大会に出場したのは、2024年が初めて。その翌年となる2025年大会で、北海道優勝を果たした。
「道北地区のチームが優勝するのは初めてだったそうです」
新設チームが、わずか2年目で北海道の頂点に立つ快挙となった。
2026年から全国大会へ 連覇と全国挑戦を目標に
この大会は今後さらに発展し、2026年からは優勝チームに全国大会出場の機会が与えられる予定だという。
開催地は徳島県阿南市とされている。
坂口監督は、今年も道北旭川選抜の監督を務める予定で、連覇と全国大会出場を目標に掲げる。
「まだ連覇したチームはありません。連覇、そして全国大会出場。その二つを目標に頑張っていきたいと思っています」
今年は6月初旬にセレクション実施予定
道北旭川選抜のセレクションは今年も6月初旬に行われる予定だ。活動は7月中旬頃からスタートする見込みだという。
参加希望者は北海道チャンピオンシップ協会のホームページやSNSなどで案内される募集情報を確認し、Googleフォームなどから申し込みを行う形になる。
坂口監督は、地域の選手たちが挑戦できる舞台として選抜チームの活動を続けていく考えだ。
主将・篠原隼士 「焦らず、いつも通り」信頼されるキャプテンを目指す
中学軟式クラブチーム・旭川BBCでキャプテンを務める篠原隼士(新3年)。創部3年目のシーズンを迎えるチームの中心として、冬季練習で仲間を引っ張る存在だ。小学2年生から野球を始め、現在はサードとして守備の要を担い、打線ではクリーンアップを任される。昨年の経験を糧に、チームワークを武器にした戦いを目指す篠原隼士主将に話を聞いた。
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合宿で生まれたチームワーク 互いを理解した1年
昨シーズンを振り返り、篠原主将が最も変化を感じたと語ったのがチームワークだ。
「仲良く楽しくできるようになりましたし、お互いのことを理解できるようになりました。『この人はこういう考えなんだ』というのが分かるようになったと思います」
そのきっかけとなったのが、中学1年生の頃に行われた合宿だった。
合宿を通じて仲間と過ごす時間が増えたことで、チームとしての結束が高まったという。互いの考え方や性格を知ることで、プレー面でもコミュニケーションが取りやすくなり、チームとしての一体感が生まれていった。
ピンチでも「焦らない」 キャプテンとしての意識
試合では、苦しい場面や劣勢の展開が訪れることも少なくない。そんなとき、キャプテンとして篠原が意識しているのは「焦らないこと」だ。
「焦らず、いつも通りのプレーをすることを意識しています」
試合の流れが悪いときほど、普段のプレーを崩さないことが重要だと考えている。
冷静さを保つことでチームの雰囲気も落ち着き、結果としてプレーにも良い影響が出ると感じているという。
チームとして手応えを感じた試合として挙げたのは、札幌ファイターズとの一戦。強豪との対戦を通じて、チームとして戦える感触を得た試合だった。
「やるときはやる」メリハリあるチームへ
創部3年目を迎える旭川BBC。篠原主将はキャプテンとして、チームづくりで大切にしたいことをこう語る。
「やるときはしっかりやって、やらないときは楽しくするメリハリを大切にしたいです」
オンとオフをはっきりさせ、集中するときは全員が一つになって取り組む。
一方でリラックスする時間は仲間として楽しむ。そんな雰囲気のチームを目指しているという。
個人としては、信頼されるキャプテンになることが目標だ。
「みんなから信頼されるキャプテンになりたいです。バッティングやピッチングでもチームを引っ張っていけるようになりたいと思っています」
守備ではサードを守り、打順は3番または5番。攻守でチームを支える主将として、篠原淳二の挑戦が始まっている。
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篠原 隼士(しのはら・じゅんじ)
旭川BBC/新3年・主将
右投げ・右打ち
165センチ、54キロ
ポジション:三塁
打順:3番または5番
父の影響で小学2年生から永山南野球少年団で野球を始めた。
チームのキャプテンとしてプレーと姿勢で仲間を引っ張る存在。守備では三塁を守り、打線ではクリーンアップを担う。目標は「仲間から信頼されるキャプテン」。
旭川BBC・永井大地 内野の要として全国を目指す
中学軟式クラブチーム・旭川BBCで内野の要を担う永井大地(新2年)。ショートを守り、攻守の中心としてチームを支える存在だ。昨シーズンはチームの成長を実感する一方で、悔しい経験も味わったという。その経験を糧に迎える今シーズン。永井は「夏には全国を目指したい」と力強く語る。チームの中心として戦う永井に話を聞いた。
コミュニケーションが生んだチームの成長
永井が昨シーズンを振り返り、最も成長を感じたと語るのがチームワークだ。
「チーム内でしっかりコミュニケーションを取れるようになって、チームワークが良くなったと思います」
冬のトレーニングを通じて、体も一回り、二回りと大きくなり、単純な体力面だけでなく精神面でも成長を感じているという。
「体も大きくなりましたし、力だけじゃなくて人としても成長できていると思います」
チームとしての結束が強まったことが、今シーズンへの大きな自信につながっている。
内野の要として試合の流れを変えるプレー
守備の中心を担うショートとして、永井は印象に残るプレーを振り返る。
「ショートの後方に上がったフライを捕って、そのあとファーストランナーを刺したプレーがありました」
ショート後方のフライは判断が難しい打球の一つ。確実に処理したうえで走者を刺すプレーは、守備の要として試合の流れを引き寄せるプレーとなった。
内野の中心として、守備からチームにリズムをもたらす役割を担っている。
悔しさを力に 全国を目指すシーズンへ
一方で、忘れられない悔しい試合もある。
「3年生の最後のOXベースボールクラブ戦で、自分のミスやチームプレーの中でのミスがあって、サヨナラ負けにつながってしまったことがあります」
その経験は永井にとって大きな教訓となった。
「もっとしっかりやらなきゃいけないと思いました」
冬の練習を経て迎える新シーズン。
永井はチームの仲間とともに全国を目標に掲げる。
「この冬を通して体も心も成長してきました。夏には全国に行けるように、仲間と切磋琢磨して頑張りたいです」
チームの中心としてプレーする永井大地の挑戦が、今シーズンも続く。
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永井 大地(ながい・だいち)
旭川BBC/新2年
右投げ・右打ち
165センチ、55キロ
ポジション:内野手(ショート)
家族は両親と兄の4人。
野球歴:友人と北海道日本ハムファイターズの試合を観戦したことをきっかけに小学3年生から幾寅タイガース(富良野市)で野球を始めた。
現在、内野の要として守備からチームを支える存在。夏の全国大会出場を目標に、仲間とともに成長を続けている。
外野の要としてチームを支える 深井皓太、声と守備で勝利へ導く
旭川BBCで外野の要を担う深井皓太(新3年)。小学2年生から野球を始め、178センチの体格を生かした守備力と積極的な声かけでチームを支える存在だ。昨シーズンは外野からの指示やバックホームでの好プレーなど、守備面で成長を実感。全国大会出場を目標に掲げる今シーズンへ向け、その思いを聞いた。
外野からチームを動かす“声”の成長
深井が昨シーズンを振り返り、最も成長を感じているのは外野からの声かけだという。
「試合でレフトやライトに『どこに飛びそうか』『どこを守るか』など声をかけられるようになったことです」
外野はグラウンド全体を見渡すことができるポジション。だからこそ、状況を見極めた声かけが守備の安定につながる。監督からも“外野の要”として期待される存在であり、仲間へ指示を出す姿には、チームを引っ張ろうとする意識の高まりがうかがえる。
試合の流れを変えたセンターからのバックホーム
印象に残る守備として挙げたのが、センターからのバックホームでの補殺だ。
2塁ランナーがいる場面でセンター前ヒットを処理。三塁を回ってホームを狙ったランナーに対し、素早くバックホームしアウトにした。
「どこの試合かは覚えていないんですが、センターからのバックホームで刺したプレーは印象に残っています」
外野手に求められるのは打球処理だけではない。状況判断と正確な送球で失点を防ぐプレーは、チームに勢いをもたらす大きな役割を持つ。
全国大会を目指し、課題克服へ
野球を始めたのは小学2年生。小さい頃にテレビでプロ野球を見たことがきっかけだった。当時は巨人ファンで、プロ野球を観ることが好きだったという。
現在は旭川BBCの一員として、全国大会出場というチームの目標へ挑戦している。
「全国に行けるように頑張りたいです。まだ課題もあるので、そこをしっかり克服して、シーズンで悔いの残らないように頑張りたいです」
外野からチームを支える声と守備。その存在感が、今シーズンの旭川BBCの戦いを左右するかもしれない。
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深井 皓太(ふかい・こうた)
旭川BBC/新3年
右投げ、右打ち
178センチ、66キロ
家族は両親、妹、弟の5人。
小学2年生のとき、テレビで見たプロ野球に憧れて豊岡ガッツボーイズで野球を始める。外野手として広い視野と声かけで守備を統率する“外野の要”。チームの目標である全国大会出場を目指し、課題克服に取り組んでいる。
攻撃の要として挑む新シーズン 伊藤絢音、守備と打撃の成長へ
旭川BBCでライトを守り、下位打線からチームの攻撃を支える伊藤絢音(新3年)。小学5年生から野球を始め、昨季はタイムリーヒットを放つなど打撃で存在感を示した。一方で守備面では課題も感じたシーズンだったという。新シーズンへ向け、守備の安定と打撃の継続を誓う伊藤に話を聞いた。
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友達の誘いから始まった野球人生
伊藤が野球を始めたのは小学5年生。きっかけは友達からの誘いだった。
「友達に誘われて野球を始めました」
出身少年団は愛宕東スーパースターズ。そこから野球を続け、現在は旭川BBCの一員としてプレーしている。
ポジションはライト、打順は主に8番や9番。下位打線からチャンスを広げる役割を担い、チームの“攻撃の要”として期待されている。
春季大会で手応えを感じたタイムリー
昨シーズンを振り返り、最も手応えを感じた打席として挙げたのが春季大会の一戦だった。
その試合では4打席ほど回ってきた中で、2本のヒットを記録。特に印象に残っているのが、ランナーを置いた場面でのタイムリーヒットだ。
「ランナーが一塁か一、二塁にいる場面で、ファーストの頭を越えるライナーのヒットを打ちました。二塁ランナーがホームに帰ってタイムリーになりました」
チャンスでの一本はチームに勢いをもたらす大きな一打となった。
守備の課題を乗り越え、新シーズンへ
チーム全体の攻撃については、シーズンを通しての変化を感じているという。
「最初はみんな大きいのを狙って三振も多かったんですが、秋ぐらいからは“つなぐ”意識が強くなって、チームのことを考えた打撃ができるようになりました」
一方で課題として挙げたのは、追い込まれた場面での打撃だ。
「追い込まれたときに高めのボールやボール球を振ってしまうことがあるので、そこを直していければいいと思っています」
また個人としては守備面での反省もあるという。
「去年はライトを守っているときにエラーが多かったので、今年は守備をしっかり強化して開幕戦に臨みたいです。打撃も、練習だけでなく家で素振りを続けて、継続して打てるように頑張りたいです」
守備の安定と打撃の向上。新シーズンへ向けた伊藤の挑戦はすでに始まっている。
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伊藤 絢音(いとう・あやね)
旭川BBC/新3年
右投げ、右打ち
160センチ
家族は両親と兄の4人。
小学5年生のとき、友達に誘われたことをきっかけに愛宕東スーパースターズで野球を始める。現在は旭川BBCでライトを守り、8番・9番を中心に下位打線からチームを支える存在。守備力の向上と打撃の安定を目標に、新シーズンでの活躍を誓う。
声でチームを鼓舞する精神的支柱 山内陸空、最後のシーズンへ覚悟
旭川BBCでチームを盛り上げる存在として欠かせない山内陸空(新3年)。年長から野球を始め、声と姿勢で仲間を引っ張るムードメーカーだ。監督からも「彼が活躍するとチームが乗る」と高い評価を受ける存在。創部3年目を迎えたチームの中で、最後のシーズンに懸ける思いを聞いた。
野球との出会いは年長の頃
山内が野球を始めたのは年長の頃。きっかけは、周囲の友達が習い事を始めたことだった。
「周りの友達がピアノやサッカーなど習い事を始めていて、僕も何かやってみたいと思いました」
体験したスポーツはサッカー、バスケットボール、そして野球の3つ。その中で最も楽しかったのが野球だった。
「野球が一番楽しかったです。指導者の方がすごく褒めてくれて、それも嬉しくて新富野球少年団に入りました」
こうして始まった野球人生は、現在の旭川BBCへとつながっている。
流れを呼び込んだ粘りのフォアボール
印象に残るプレーとして挙げたのが札幌ファイターズ戦だ。
2回表の攻撃、先頭打者として打席に立った山内は粘り強く球を見極め、フォアボールで出塁。
「粘ってフォアボールを選ぶことができて、チームの流れをつくれたと思います」
その試合では途中までリードを許していたが、チーム全員が諦めることなく出塁を重ねて逆転勝利。
「最後までみんなで諦めずに点を取りにいって勝つことができた試合でした」
チーム全員でつかみ取った勝利は、山内にとっても忘れられない一戦となった。
チームを一つにした合宿の時間
創部3年目を迎える旭川BBC。チームの結束が強まった瞬間として、山内が挙げたのは2月7、8日に行われた合宿だった。
妹背牛町の農業者トレーニングセンターで行われた合宿では、普段以上に選手同士が声を掛け合い、チームワークが深まったという。
「普段あまり声を出さない選手も声を出していて、みんなが全力で取り組んでいました。あの合宿でチームが一つになったと思います」
自身もチームの中では声の大きい選手の一人。
「試合でも練習でも、最初の挨拶やランニングからしっかり声を出して、チームを盛り上げることを意識しています」
その声は、チームにとって大きな支えとなっている。
最後のシーズン、ヒーローになる覚悟
山内は1年生の頃から旭川BBCでプレーしてきた。今シーズンは中学野球最後の年となる。
「これまで打つ方でも投げる方でも、目立った活躍でチームを引っ張ることができませんでした」
だからこそ、今シーズンへの思いは強い。
「今年は僕がヒーローになって、チームを引っ張れるように頑張りたいです」
声で仲間を鼓舞し、勝利を引き寄せる存在へ。山内陸空の挑戦が、いよいよ始まる。
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山内 陸空(やまうち・りく)
旭川BBC/新3年
右投げ、右打ち
172センチ、53キロ
家族は両親との3人。
年長の頃、サッカー・バスケットボール・野球の体験を経て野球を選び、新富野球少年団で学童野球を終え、現在は旭川BBCの一員としてプレーし、声でチームを鼓舞する精神的支柱。今シーズンは中学野球最後の年として、チームを勝利へ導く活躍を誓う。
フォトグラフ




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協力:旭川BBC
