初回3得点で主導権 緊張を乗り越え、北海道北代表が全国の扉を開く
愛媛県で開催中の「高円宮賜杯第46回 全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」に北海道北代表として初出場した昭和ブルーホークス(釧路市)が8月8日、坊っちゃんスタジアムで行われた1回戦で秋田県代表・本荘東ラ・ブルーを4-2で下し、記念すべき全国大会初勝利を飾った。チーム創設以来初めて立った全国の舞台。初回から持ち味の攻撃力を発揮して主導権を握ると、投手陣が粘り強くリードを守り切り、歴史的一勝をつかみ取った。
イニングスコア
◆1回戦(8月8日、坊ちゃんスタジアム)
昭和ブルーホークス(北海道北)4-2本荘東ラ・ブルー(秋田県)
昭和ブルーホークス
300100=4
000002=2
本荘東ラ・ブルー
(昭)伊勢谷、北川、伊勢谷ー谷口
(本)佐藤英、渡邊、畠山ー畠山、佐藤英
▽二塁打:畠山(昭)、佐藤英(本)
緊張の全国初戦、それでも初回から主導権
全国初出場の独特の緊張感が漂う中、それでも昭和ブルーホークスは初回から自分たちの野球を見せた。
先頭の北川陽大(6年)がセンター前へ運ぶと、2番・横山瑛人(4年)が死球でつなぎ無死一、二塁。続く3番・伊勢谷爽真(6年)が右中間を破る2点適時打を放ち、一気に試合の流れを引き寄せた。
なおも好機で5番・畠山海李(6年)がタイムリーを放ち、この回3得点。全国初戦という重圧の中で、最高のスタートを切った。
四回には相手投手を攻め立て、押し出し四球で貴重な追加点。終盤まで4-0と試合を優位に進めた。
一方、守っては先発・伊勢谷が落ち着いた投球を披露。途中からは主将・北川がマウンドを託されるなど継投で試合を組み立て、最後は再び伊勢谷が締めるリレーで逃げ切った。
六回裏には相手打線の反撃を受け、3安打で2点を返されたものの、それ以上の追撃は許さず4-2でゲームセット。全国という大舞台で、昭和ブルーホークスの歴史に刻まれる価値ある一勝となった。
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「歴史的一勝」は通過点 監督はさらなる成長を期待
試合後、荻原泰士監督は創部初の全国勝利を素直に喜びながらも、選手たちのさらなる飛躍へ視線を向けた。
「昭和ブルーホークス発足以来、初の全国大会で1勝をあげられたことは素直に嬉しく思います。ただ、緊張もあり試合に入り込めていない子もいました。せっかくの全国の場。明日には切り替えて挑んでもらい、悔いのない大会にさせてあげたいです」
勝敗以上に、全国という舞台を子どもたちの成長の場にしてほしい――。そんな指揮官の思いが言葉の端々ににじんだ。
初回の3得点についても、結果だけに満足してはいない。
「北川、谷口、伊勢谷、畠山はいつも通り試合に入ってくれ、まわりを引っ張ってくれました。初回の攻撃は勝負どころだったと思います。3点を先制できたことが良かったのではなく、いつも通りであればあと2点は取れていました」
リードを奪ったことよりも、普段ならさらに得点できた場面だったという冷静な分析。全国の舞台でも、求める野球の基準は変わらない。
その視線はすでに次戦へ向いている。
「今日の試合では緊張もありバントやスクイズがなかなか決まりませんでした。明日の試合は決めるところはしっかり決め、1点を大事にとっていきます」
歴史的一勝は、あくまでも新たなスタートライン。
北海道北代表・昭和ブルーホークスの挑戦は、まだ終わらない。
協力:昭和ブルーホークス
