①-800x450.jpg)
中学硬式野球の札幌羊ヶ丘リトルシニアが、7月23日に東北地方で開幕する「JA共済 第16回林和男旗杯野球大会in TOUHOKU」へ、北海道代表として出場する。
今春の第33回春季全道大会で初優勝を飾った札幌羊ヶ丘は、その勢いを胸にこの大会への切符を掴んだ。3年生18人に加えて2年生も帯同し、総力戦で挑む全国の舞台。春から続く快進撃の中で、選手たちは悔しさも、成長も、すべてを糧にしてきた。藤橋和男監督が「高校野球へつながる経験を」と語るように、この夏は単なる大会ではない。次のステージへの“通過点”として、挑戦者たちは再び東北の地に立つ。
札幌羊ヶ丘の初戦は2回戦からとなり、7月25日(木)に石巻市の河南中央公園野球場で行われる第2試合で、大分東リトルシニア(大分県)と浦和リトルシニア(埼玉県)の勝者と対戦する。
なお、札幌羊ヶ丘リトルシニアのほか、旭川西リトルシニア、札幌北リトルシニアも北海道代表として出場する。
⑨.jpg)
初優勝の春、そして全国への扉
「3年生が、よくここまで頑張ってくれた」。
そう振り返るのは、札幌羊ヶ丘リトルシニアの藤橋和男監督だ。春季全道大会でチーム初の栄冠を掴み、続く日本選手権北海道予選でもベスト4入り。確かな成長を遂げてきた3年生たちは、林和男旗杯でも“やり遂げる力”を見せてくれるはずだ。
直近の北ガス杯では2回戦敗退。しかし藤橋監督は「チャンスが少なかった選手に出場機会を与えられ、結果的にチーム内の相乗効果が生まれた。勝ち負けは気にしていない」と前向きに語る。出場する全員が成長し、役割を全うする「総力戦」が羊ヶ丘の真価でもある。
④.jpg)
⑥.jpg)
継投5投手と機動力で勝負する羊ヶ丘野球
札幌羊ヶ丘の戦い方の軸は、5人の投手による継投。
エース・平田緯吹(西岡ボルテージ出身)は大会に向けて仕上がりが良好で、春は抑えを務めていた。最多イニングを投げた淋代晄生(清田中央フレンズ出身)も疲労を乗り越え再び調子を戻しつつある。
そして今、最も状態が良いのが左腕・舘野煌大(木の花ブラックジャガーズ出身)。日本選手権道予選の洞爺湖戦では5回を無失点に抑え、堂々たる投球で自信を深めている。さらに高橋駿太(緑ヶ丘パワーズ出身)、西川航世(厚別ファイターズ出身)も控え、相手打線に合わせた継投が可能だ。
攻撃面では、全員が状況に応じた打撃や機動力を発揮できるのが特徴だ。スクイズや強行策、犠打といった多彩な戦術に加え、特に平田と対馬瑛人(札幌オールブラックス出身)の走塁力は大きな武器。二死からでも得点を重ねる集中力がチームの真価を支えている。
⑦.jpg)
東北遠征で磨いた経験を「次の景色」へ
林和男旗杯が行われる東北の地は、札幌羊ヶ丘にとって親しみのある場所。毎年3月には遠征で仙台太伯リトルシニア、秋田北リトルシニアと交流を重ねてきた。勝ち進めば、再び彼らと公式戦の舞台で相まみえることもある。
藤橋監督は「日本選手権に行かせてやりたかったが、林和男旗杯も素晴らしい大会。いろんなチームと対戦し、必ずや良い経験になる」と語る。この夏、選手たちは仲間と過ごした日々を胸に、それぞれの「高校野球への準備」として、全国大会を戦い抜く。
“全国大会はゴールではない”
その先を見据え、札幌羊ヶ丘リトルシニアは、次なる景色を目指して走り続ける。
⑧.jpg)
指導者・選手
<指導者>
▽監督
㉚藤橋 和男 (56)
▽コーチ
㊵按田 誠 (54)
㊿髙橋 健太
60庄司 悦史
70新谷 朋之
⑤.jpg)
<選手>
★主将
田坂 建太朗
①平田 緯吹(ひらた いぶき)
3年・西岡ボルテージ出身
右投げ、右打ち
182センチ、81キロ
②田坂 建太朗(たさか けんたろう)
3年・伏見カーディナルス出身
右投げ、右打ち
168センチ、68キロ
③淋代 晄生(りんだい こうせい)
3年・ 清田中央フレンズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、67キロ
④対馬 瑛人(つしま あきひと)
3年・札幌オールブラックス出身
右投げ、左打ち
171センチ、62キロ
⑤本 琉聖(もと りゅうせい)
3年・ 西岡北ビックサン出身
右投げ、右打ち
167センチ、61キロ
⑥稲田 誠志(いなだ せしる)
3年・札幌オールブラックス出身
右投げ、左打ち
179センチ、67キロ
⑦出合 汰空真(であい たくま)
3年・ 緑ヶ丘パワーズ出身
右投げ、右打ち
164センチ、57キロ
⑧松浦 耀真(まつうら ようま)
3年・ 新川ファイヤーバード出身
右投げ、右打ち
170センチ、63キロ
⑨田中 陽翔(たなか はると)
3年・ 東16丁目フリッパーズ出身
左投げ、左打ち
160センチ、58キロ
⑩外田 晃誠(そとだ こうせい)
3年・幌南ファイターズ出身
右投げ、右打ち
163センチ、74キロ
⑪齊藤 朝陽(さいとう あさひ)
3年・ 小野幌ライオンズ出身
右投げ、左打ち
170センチ、66キロ
⑫東地 賢頼(ひがしじ けんらい)
3年・ 清田中央フレンズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、62キロ
⑬小林 元(こばやし げん)
3年・月寒アパッチャーズ出身
右投げ、右打ち
177センチ、63キロ
⑭佐々木 音弥(ささき おとや)
3年・ 月寒アパッチャーズ出身
右投げ、右打ち
162センチ、48キロ
⑮小山内 凌河(おさない りょうが)
3年・北野リトルメッツ出身
右投げ、左打ち
160センチ、52キロ
⑯舘野 煌大(たての こうだい)
3年・木の花ブラックジャガーズ出身
左投げ、左打ち
173センチ、63キロ
⑰高橋 駿太(たかはし しゅんた)
3年・ 緑ヶ丘パワーズ出身
右投げ、右打ち
175センチ、67キロ
⑱西川 航世(にしかわ こうせい)
3年・ 厚別ファイターズ出身
右投げ、右打ち
172センチ、59キロ
⑲渡邉 咲也(わたなべ さくや)
2年・ ニュースターズ出身
右投げ、左打ち
175センチ、59キロ
⑳瓜生 逞人(うりゅう ていと)
2年・北光ジュニアファイターズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、77キロ
㉑栗本 航太郎(くりもと こうたろう)
2年・北都タイガース出身
右投げ、右打ち
167センチ、53キロ
㉒小野寺 治仁(おのでら はるひと)
2年・ 円山リトルジャイアンツ出身
右投げ、右打ち
160センチ、52キロ
㉓佐々木 渉太(ささき しょうた)
2年・ 芸術の森ライジング出身
右投げ、右打ち
175センチ、62キロ
㉔渡邊 壮太(わたなべ そうた)
2年・ 真栄ビクトリー出身
右投げ、右打ち
166センチ、59キロ
㉕田村 蔵之介(たむら くらのすけ)
2年・ 東札幌ジャイアンツ出身
右投げ、右打ち
160センチ、52キロ
㉖坂東 良馬(ばんどう かずま)
2年・ 北光ジュニアファイターズ出身
右投げ、右打ち
175センチ、76キロ
㉗山田 汎晟(やまだ みなせ)
2年・厚別桜台パワーズ出身
右投げ、左打ち
158センチ、46キロ
㉘上野 流煌(うえの はるき)
2年・ 芸術の森ライジング出身
右投げ、左打ち
170センチ、57キロ
㉙髙柳 翔(たかやなぎ しょう)
2年・ 上野幌サンダース出身
右投げ、右打ち
173センチ、65キロ
㉚田島 龍之介(たじま りゅうのすけ)
2年・ 緑ヶ丘パワーズ出身
右投げ、左打ち
168センチ、57キロ
㉛水本 志雄(みずもと しゆう)
2年・白石リトルファイターズ出身
右投げ、右打ち
162センチ、57キロ
㉜岩佐 羽琉(いわさ はる)
2年・上野幌サンダース出身
右投げ、右打ち
153センチ、45キロ
㉝有木 聖(ありき さとし)
2年・幌西フェニックス出身
左投げ、左打ち
174センチ、62キロ
㉞白戸 亜蓮(しらと あれん)
2年・ 羊ケ丘ブルースターズ出身
右投げ、右打ち
171 62
㉟福岡 良太(ふくおか りょうた)
2年・ アカシヤファイヤーズ出身
左投げ、左打ち
165センチ、49キロ
⑩.jpg)
全国大会までの足跡
<決勝トーナメント>
▽決 勝 〇 9-2 小樽
▽準決勝 〇 4-3 札幌真駒内
▽2回戦 〇 9-0 千歳
▽1回戦 〇 16-4 札幌南
<リーグ戦>3勝0敗 1位通過
5月11日 〇 11-4 空知滝川
5月5日 〇 8-0 石狩中央
5月4日 〇 3-1 千歳
③.jpg)
②.jpg)
⑤.jpg)
全国大会・トーナメント表


協力:札幌羊ヶ丘リトルシニア