釧路ゴールデンモンキーズ、堂々の準V！

2025.07.31投稿

　高知県高知市で開催された第14回坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会で、北海道代表の釧路ゴールデンモンキーズBBCが2年連続の決勝進出という偉業を成し遂げた。　　

　準決勝では兵庫県の強豪・今津ファイターズを4-2で撃破し、昨年に続く道勢ファイナル進出を果たした。決勝では岡山県代表・大高少年野球に1-3で惜しくも敗れ、北海道勢の2連覇とはならなかったが、道内外に強烈なインパクトを与える堂々の準優勝。来年の龍馬旗出場権も手中に収め、次なる舞台となるFBC U-12全道大会へ向けて新たな挑戦が始まる。

粘り強さと結束で掴んだ決勝進出

　準決勝の相手は、関西・兵庫県を代表する実力チーム、今津ファイターズ。今津は今回の龍馬旗のほかにも、8月8日から兵庫県淡路で開催される「第5回ミズノドリームカップ」、さらに8月15日から富山県で行われる「第4回PRIDE JAPAN全国選抜大会」にも兵庫県代表として出場を予定している、兵庫県屈指の強豪チームだ。

　そんな相手に対し、釧路ゴールデンモンキーズBBCは四回、今津の投手陣の制球難を逃さず、二者連続の四死球から2点を先制。五回には2番・石田一眞（5年）、3番・樋口聖良（6年）の連打で再び好機を作り、4番・佐藤優湖（6年）が申告敬遠で歩かされ満塁。ここで5番・蓮井彪仁（6年）が内野ゴロを放ち、三走・石田がホームを踏んで追加点。これが決勝点となった。

　さらに六回には、7番・工藤翠（6年）が敵失で出塁し、内野安打などで一死一・三塁とチャンスを広げると、1番・大谷惇斗（6年）がセンター前へタイムリーを放ち、貴重な4点目をあげた。

　守備では、最終回に無死三塁のピンチを迎えるも、リリーフ登板の佐藤優湖が冷静に対応。特にレフト・小泉琉斗（5年）が背走しながらキャッチしたファインプレーは、尾西秀平監督も「このプレーは大きかった」と称賛する値千金の好守備だった。

悔しさ残る決勝戦、それでも堂々の戦いぶり

　決勝では、岡山県代表・大高少年野球との一戦に臨んだ。大高は、今大会・龍馬旗への出場に加え、「エンジョイ！軟式野球フェスティバル2025」（旧・スポーツ少年団全国大会）への出場も決まっている実力チームだ。

　二回、一死から5番・蓮井彪仁（6年）が死球で出塁し、続く6番・櫛引颯都（6年）のレフト前ヒットで一・二塁とチャンスを広げる。次打者の内野ゴロでフィルダースチョイスが生まれ、オールセーフで無死満塁。ここで相手捕手が三塁へ送球するも悪送球となり、三走がホームイン。釧路ゴールデンモンキーズBBCが先制点を奪った。

　しかしその後は、相手エースが登板。最速110キロの直球に苦しめられ、三回以降は得点を奪えず。最終回、9番・小泉琉斗（5年）が意地のレフト前ヒットを放って反撃のきっかけを作るも、後続が倒れ1-3で惜しくも敗れた。

　試合後、尾西秀平監督は「やっぱり東川と飛翔の分まで優勝したかった」と語り、北海道代表3チームの思いを背負って戦った選手たちをねぎらった。