
ナイター完備の新球場誕生!「モエレ沼公園野球場」が札幌の野球シーンを刷新
札幌市東区にあるモエレ沼公園に、道内屈指の設備を誇る新たな野球拠点「モエレ沼公園野球場」が今シーズンから本格的に供用を開始する。ナイター設備を備えた屋外硬式球場としては札幌市内で初の試みであり、少年野球から社会人・高校野球まで、多彩な大会やイベントの開催が期待されている。
2025年4月、札幌市東区のモエレ沼公園内に完成した「モエレ沼公園野球場」が、いよいよ今シーズンより本格稼働を開始した。これまで軟式専用だった球場を大規模にリニューアルし、札幌市としては初のナイター設備付き屋外硬式野球場として生まれ変わった。
総工費は約37億円。両翼101.5メートル、中堅122メートルという国内最大級の広さを誇り、観客席は約4,000席を備える本格仕様だ。照明塔は6基、高さ25メートルのナイター照明を完備し、高校野球や社会人野球の夜間開催も可能となった。さらに、電光掲示板やスピードガン表示、両サイドに屋内ブルペンを完備するなど、選手にとっても充実したプレー環境が整っている。
球場の設計には芸術的な視点も取り入れられており、外観は上空から見ると円形に近いフォルム。また、バッターボックスからモエレ山が望めるように設計され、景観との調和も図られている。
2025年4月20日にはオープニングイベントが開催され、元北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹さんが始球式を務めるなど、注目を集めた。今後は、高校野球の地区予選をはじめ、各種大会の会場としての活用が見込まれており、札幌市内の他球場(麻生・円山など)の改修期間中には、代替球場としてもその役割を果たす予定だ。
札幌の野球シーンに新たな風を吹き込む「モエレ沼公園野球場」。その存在は、今後の北海道野球の発展に大きく貢献することだろう。