
最大6点差を追いつくも、あと一歩届かず
全国初勝利の勢いを胸に、強豪・岡山と激突
NPBガールズトーナメント2025全日本女子学童軟式野球大会は16日、岡山県倉敷市にある倉敷スポーツ公園マスカットスタジアムで2回戦が行われ、北海道代表のオホーツクブルーエンジェルスが地元・岡山レインボーガールズと対戦。最大6点差を追う苦しい展開から驚異の粘りを見せて同点に追いついたが、最後は10-11でサヨナラ負け。初戦の全国初勝利に続く連勝はならなかったものの、最後まで諦めない姿勢が光る試合となった。
仁木宏紀監督は「最大6点差を追いついたことは、選手たちの最後まで諦めない粘り強さの証。苦しい展開でも声援が後押しとなり、選手たちが気持ちを切らさず戦い抜けた」と振り返った。
苦しい立ち上がり、序盤は岡山に主導権
試合は初回、オホーツクが快進撃を見せた。1番・鈴木心景、2番・猿子希の連続三塁打に3番・石田鈴乃の二塁打、さらに7番・岡田さなの2点タイムリーで一挙4点を先制。しかしその裏、先発・市原柑奈が捕まり、すぐさま4点を返され同点に追いつかれる。続く二回には四球と長打で一挙5点を奪われ、三回にも追加点を許し、序盤で4-10と大きくリードを許す苦しい展開となった。市原は二回途中まで粘ったが、二死二、三塁の場面で石田にマウンドを託す。石田は後を受けてゲームを落ち着かせ、味方の反撃を待つ形となった。

驚異の粘りで同点に追いつく
それでもオホーツクナインは諦めなかった。四回、9番・池空乃の内野安打を皮切りに4番・狩野桃音のタイムリーで2点を返すと、五回には敵失と木内雪未のヒットから池が2点タイムリー、さらに石田の二塁打でこの回4点を奪取。ついに10-10の同点に追いつき、スタンドを大いに沸かせた。
仁木監督は「初戦でも6点差をひっくり返しての勝利。今日も6点差を追いつくことができました。選手たちの心の強さを感じました」と称えた。
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地元・岡山の壁に阻まれる
土壇場で追いついたオホーツクだったが、その裏に無情の結末が待っていた。連続四球でピンチを招くと、岡山の2番打者に左中間への大きな当たりを浴び、二走が生還。10-11、壮絶な打撃戦に幕が下りた。
対戦した岡山について、仁木監督は「レベルの高い選手が多く、さすがの強豪。選手、ベンチ、応援団と一体になった素晴らしいチームでした」と敬意を表した。

全国の舞台で得た成長と手応え
敗戦の中にも確かな成長があった。仁木監督は「1つのプレーに対する集中力が大きく成長したと思います。勝ちたい気持ちがさらに強くなった」と手応えを口にする。
さらに「全国の舞台でも活躍できたことは自信につながる。今後も最後まで諦めず、楽しく力を発揮できるチームを目指します」と前を向いた。
最後に応援への感謝を忘れなかった。「大きな応援を頂き、本当に心強かった。選手たちの活躍で少し恩返しができたと思います。これからも応援いただけると嬉しいです。」

イニングスコア
◆2回戦(16日、倉敷スポーツ公園マスカットスタジアム)
オホーツクブルーエンジェルス(北海道)10-11岡山レインボーガールズ(岡山県)
オホーツクブルーエンジェルス
40024=10
54101=11
岡山レインボーガールズ
(五回時間切れ)
(オ)市原、猿子、石田ー狩野
(岡)隠岐、島田、大月ー牧野
▽三塁打:鈴木、猿子(オ)、島田、金平、尾崎(岡)
▽二塁打:石田、岡田(オ)、隠岐、牧野(岡)
NPBガールズトーナメント


協力:オホーツクブルーエンジェルス