冬の現在地を、正面から見つめていた。
1月10日、比布町・いちごアリーナ。雪に閉ざされた北海道の冬、その静かな空間で旭川北稜球団は黙々と汗を流していた。東日本の舞台を経験した3年生が巣立ち、新体制として再出発したチーム。そこにあったのは、成果を誇る空気でも、期待を煽る言葉でもない。「今の自分たちは、まだ足りていない」。その現実を受け止め、逃げずに向き合おうとする姿勢だった。
秋季全道大会1勝4敗。結果以上の手応えはないと語る今野哲也監督の言葉は、決して悲観ではなく、再構築のための出発点だった。冬の旭川北稜球団は、まだ途中にいる。
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新体制で臨んだ秋季全道大会を、今野監督は冷静に振り返る。「正直に言えば、投手陣が弱かった」。完成度、安定感、そしてメンタル面。どれも、現時点では計算できる段階ではないという。だからこそ冬は、派手さを排し、基礎に立ち返る。フォーム確認、体力強化、反復練習。さらに強豪と対峙した際の“名前負け”を克服するため、あえて厳しいメニューを課し、逃げ場を作らない。
冬季練習は複数の屋内施設を活用し、限られた環境の中で積み重ねる日々。3月末の帯広遠征、4月上旬の苫小牧遠征は、現実を突きつけられる場でもある。それでも前を向く理由は明確だ。「まだ何も得ていない」からこそ、やるべきことが見えている。再構築の途上にある今、この冬の時間が、確かな土台になろうとしている。
