酒井将伍、大沢翔平が豪快アーチ 特別ルールでも決着つかず、ストライク交流戦最終戦は熱戦の末に引き分け
「2026ストライク交流戦」の第3弾となる小学6年生対象の最終戦が8月17日、石狩市志美の石狩市スポーツ広場で行われた。髙橋修一監督(エルムファイターズ)と木下雅博監督(北発寒ファイヤーズ)が講師を務め、普段は別々のチームでプレーする選手たちが、この日限りの仲間として白球を追った。試合は序盤から点を取られれば取り返すシーソーゲーム。三回には髙橋TEAMの酒井将伍(新札幌スターズ)、八回には木下TEAMの大沢翔平(北発寒ファイヤーズ)が豪快な柵越え本塁打を放つなど、両軍一歩も譲らない展開となった。九回を終えて9-9。会場使用時間の関係から継続打順による特別ルールで最後の勝負に挑んだが、ここでも互いに決定打を許さず無得点。最後まで勝敗はつかず、ストライク交流戦の最終戦は両チームの健闘を象徴するような引き分けで幕を閉じた。
協賛:チーム個別指導塾N&B新琴似校

イニングスコア
髙橋TEAM9(0)ー(0)9木下TEAM
木下TEAM
0204010200=9
2021300100=9
髙橋TEAM
(十回特別ルール)
(木)杉浦、谷野、上口ー大沢、青山、大沢、青山、谷野
(髙)山田、田中脩、鈴木、田中遥ー安中、田中遥、安中、田中脩、安中
▽本塁打:大沢(木)、酒井(髙)
▽二塁打:谷野3、杉浦(木)、山田2、田中脩、田中遥(髙)


オーダー表
一塁側・髙橋TEAM
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三塁側・木下TEAM
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髙橋修一監督(一塁側)が交流戦を総評 随所に光った選手たちの可能性
「回を重ねるごとに交流が深まった」 一塁側を率いた髙橋監督が振り返る特別な一日
一塁側のチームを率いたエルムファイターズ・髙橋修一監督が交流戦終了後、この日の選手たちのプレーを総評した。投手、捕手、打者、野手それぞれの特徴に触れるとともに、試合開始直後は緊張気味だった選手たちが、回を重ねるごとに打ち解け、一つのチームへと変わっていった姿を振り返った。

投手陣では、先発した山の手ベアーズ・山田湊斗が3回を2失点にまとめた。小柄ながらダイナミックなフォームから力強いストレートを投げ込み、髙橋監督もその将来性に注目。2番手の上富良野ジャガーズ・田中脩介は緩急を巧みに使って3回を投げ切り、3番手の北発寒ファイヤーズ・鈴木正喜は高身長から投げ下ろす角度のあるストレートで存在感を示した。最後は北発寒エンジェルス・田中遥馬が最終回と延長回を無失点に抑えた。
捕手では、緑が丘グリーンボーイズ・安中陽己が5回にわたってマスクをかぶった。キャッチング、送球ともに安定したプレーを見せ、投手陣をリード。髙橋監督もその働きを高く評価した。
打線は初回から活発だった。先頭の平岡カウボーイズ・東善士が中前打で出塁すると、山田が右中間への適時二塁打を放って先制。さらに田中脩介も右中間への適時二塁打で続き、2点を先行した。二回に同点とされたものの、三回には朝里ブレイブス・佐藤映心が出塁し、新札幌スターズ・酒井将伍が左翼の頭上を越える2ラン本塁打を放ち、再びリードを奪った。
その後もつなぐ打撃と積極的な走塁で得点を重ね、11得点。髙橋監督は山田の力強いスイングとバットコントロール、酒井の長打力に加え、守備では上手稲コンドル・千葉湊の一歩目の鋭いスタートにも注目するなど、結果だけでは見えない一人ひとりの特徴や可能性を振り返った。
また、髙橋監督が総評の中で強く印象に残ったものとして挙げたのが、時間とともに変化していったチームの雰囲気だった。試合開始直後は緊張もあって全体的におとなしかったものの、回を重ねるごとに選手同士の交流が深まり、チームワークも向上。主将を務めた鈴木が積極的にチームを引っ張ったことで、選手同士の自然な交流にもつながったという。
普段は違うチーム同士が、この日だけは同じチームの仲間として声を掛け合い、全力で白球を追った。勝敗だけではなく、新しい仲間との出会いや交流も大きな目的とするストライク交流戦。その趣旨を象徴するような一日を、髙橋監督も選手たちの成長と今後への期待を込めて振り返った。

柵越え弾の酒井将伍「打った瞬間、決まったと思った」
8月17日に行われた「2026ストライク交流戦」で、一塁側チームの酒井将伍(新札幌スターズ)が豪快な柵越え本塁打を放った。
打席では、相手投手のボールを見ながら狙いを定めていたという。
「高めのボールが多かったので、高めをレベルスイングで打つイメージで打席に入りました」
狙い通りに捉えた打球は、そのまま外野フェンスの向こうへ。会心の一打に、酒井自身も確かな手応えがあった。
「打った瞬間、決まったなと思いました。入ったと思いました」
この一発が今シーズン5本目の本塁打。自身の持ち味について尋ねると、「パワーです。ホームランをたくさん打つところです」と力強く答えた。
次の打席でも本塁打を狙うのかと聞くと、「運良く入ればいいと思います」と笑顔。長打力を武器とする酒井にとって、交流戦でもその持ち味を存分に発揮する一発となった。

プロフィール
酒井将伍(さかい・しょうご)
所属:新札幌スターズ
学年:小学5年生
兄弟:3人兄弟
今季本塁打:5本
持ち味:パワー、長打力
野球を始めたチーム:新札幌スターズ
「楽しみな選手ばかり」木下監督が見た6年生の成長と可能性
杉浦、谷野、大沢、青山、高岡らに高評価 昨年参加の山田にも「投打で大きく成長」
8月16日に行われた「2026ストライク交流戦」の小学6年生交流戦で指揮を執った木下雅博監督が、グラウンドで感じた選手たちの成長と可能性を振り返った。力強い投球と鋭い打撃を見せた杉浦篤斗(篠路ビッグファイヤーズ)をはじめ、谷野奏太(西御料地ファイターズ)、大沢翔平(北発寒ファイヤーズ)、青山侑世(手稲富丘ベアーズ)、高岡奏太(厚別西キングパワーズ)ら、それぞれの持ち味を発揮した選手たちを高く評価。また、昨年の5年生交流戦にも参加した山田湊斗の成長にも目を細めた。両チームに本塁打が飛び出すなど、6年生らしいスピード感とレベルの高さを感じた木下監督。「これからが楽しみな選手ばかり」と、次のステージへ向かう選手たちに期待を寄せた。

この日も素晴らしい選手たちが集まっているな、というのが第一印象でした。
その中で、まず目に留まったのが篠路ビッグファイヤーズの杉浦篤斗君です。動きが素晴らしく、投げるボールにも力がある。先発投手として力強いピッチングを見せてくれましたし、バッティングも鋭かったです。プレーする姿から「本当に野球が大好きなんだな」と感じさせてくれる素晴らしい選手でした。
2番手で登板した谷野奏太君も、球のスピードがあり、制球力もしっかりしていて、とても良い投手だと感じました。
捕手では、大沢翔平君が強肩を生かしながら、しっかりと投手をリードしていたのが印象的でした。2番手でマスクをかぶった青山侑世君も、力強いスローイングに加え、フットワークの良さが光る選手でした。
厚別西キングパワーズの高岡奏太君は、どこでも守れる器用さがあり、バッティングにもセンスを感じました。これからどこまで伸びていくのか、とても楽しみな選手です。
さすが6年生の交流戦だけあって、両チームにホームランも飛び出し、プレー全体にスピード感がありました。私自身も見ていて非常に楽しい一日でした。
相手チームではありますが、山田湊斗君も印象に残りました。昨年の5年生交流戦にも参加してくれて、その時は私のチームでプレーした選手です。1年ぶりに見て、投手としても打者としても大きく成長していて、「素晴らしい選手になっているな」と感じました。
まだまだ野球人生が始まったばかりの子どもたちですが、全体的に非常にレベルが高いと感じました。これからの努力次第で、さらに大きく成長していく選手がたくさんいると思います。今回参加してくれた子どもたちは、本当にこれからが楽しみな選手ばかりでした。
この日、仲間として一緒に戦った選手、そして相手として戦った選手たちと、これからも互いに切磋琢磨しながら成長していってほしいと思います。

大沢翔平が豪快な柵越え弾「上がった瞬間、いったかなと思った」
8月17日に行われた「2026ストライク交流戦」の八回表、三塁側チームの大沢翔平(北発寒ファイヤーズ)が豪快な柵越え本塁打を放った。
会心の一発を振り返り、率直な気持ちを聞くと「うれしかったです」と笑顔を見せた。
手応えを感じたのは、打球が上がった瞬間だったという。
「打って、上がったのが分かった時に『いったかな』と思いました」
打席では走者をかえすことを強く意識していた。
「ランナーをかえしてやろう、という気持ちで打席に入りました」
今回の一発で今シーズン5本目。本塁打はいずれも柵越え、もしくは公園などで設定されたコーンを越える長打だという。本人が「野球で一番楽しい」と話すのも、やはりバッティング。交流戦という舞台でも、その打撃の魅力を存分に発揮した。

プロフィール
大沢翔平(おおさわ・しょうへい)
所属:北発寒ファイヤーズ
今季本塁打:5本
家族:妹(小学2年生)がいる
野球を始めたきっかけ:家族でファイターズの試合を観戦する機会が多く、何か習い事を始める際に野球を選んだ
野球で一番楽しいこと:バッティング
すべての皆さまに感謝を込めて
「2026ストライク交流戦」第3弾となった小学6年生の交流戦も、多くの皆さまのお力添えにより、無事に終えることができました。
九回を戦っても決着がつかず、最後は一死満塁から継続打順による一人勝負へ。それでも互いに譲らず、最後まで勝敗の行方が分からない熱戦は引き分けとなりました。両チームから柵越え本塁打も飛び出し、まさに互角。第3戦にふさわしい、大変盛り上がった交流戦となりました。
試合前に行ったミニセレクションでは、独特の緊張感の中で選手たちがそれぞれの力を試しました。持っている力を十分に発揮できた選手もいれば、緊張から思うようなプレーができなかった選手もいたと思います。しかし、それも含めて今回の交流戦でしか味わえない経験です。挑戦する緊張感も、仲間と野球をする喜びも、すべて楽しんでもらえていたなら、主催者としてこれほどうれしいことはありません。
そして、この交流戦は選手たちだけでつくり上げたものではありません。
早い時間から受付や会場設営にご協力いただき、試合が始まってからは記録係、ボールボーイなど、それぞれの役割を献身的に担ってくださった保護者の皆さま。本当にありがとうございました。
一塁側を率いてくださった髙橋修一監督(エルムファイターズ)、そして8月15日から3日間にわたり講師を務めてくださった三塁側の木下雅博監督(北発寒ファイヤーズ)には、選手一人ひとりに目を配りながら、最後まで熱心にご指導いただきました。
また、九回という長丁場をプレーボールからゲームセットまで支え、緊張感のある試合をつくってくださった審判団の皆さまにも、心より感謝申し上げます。
今回の記事に掲載した多くの写真も、参加された選手の保護者の皆さまからご提供いただいたものです。選手たちの真剣な表情、仲間と笑い合う姿、ベンチの様子――。この日のグラウンドに流れていた空気まで伝わってくるような写真の数々を、本当にありがとうございました。
6年生にとって、学童野球の残された時間は決して長くありません。
だからこそ、これから迎える一試合、一打席、一球、そして仲間と過ごす何気ない時間も大切にしてほしいと思います。勝った喜びも、負けた悔しさも、仲間と声を掛け合ったことも、きっといつの日か振り返った時に、かけがえのない学童野球の思い出になっているはずです。
今回の交流戦で出会った仲間たちが、それぞれのチームに戻り、残りのシーズンを思い切り駆け抜けてくれること。そして中学、高校、その先へと続く野球人生の中で、いつかまた同じグラウンドで再会してくれることを楽しみにしています。
最後になりますが、「2026ストライク交流戦」の開催にあたり、ご協賛を賜りました「チーム個別指導塾N&B新琴似校」様をはじめ、ご参加いただいた選手の皆さん、ご協力いただいた指導者、審判団、保護者の皆さま、そして交流戦を支えてくださったすべての皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。
皆さまの今後ますますのご活躍と、子どもたち一人ひとりの健やかな成長を心より祈念し、「2026ストライク交流戦」を締めくくらせていただきます。
本当にありがとうございました。

フォトグラフ















ベースボール北海道ストライク
発行人・大川祐市
