
6月は父の日。そして中学野球はいよいよ佳境へ——。
こんにちは、発行人の大川祐市です。
今週は、野球界にとっても日本にとっても大きな節目となる出来事がありました。
“ミスター”こと長嶋茂雄さんがご逝去されました。
正直に申し上げて、私より上の世代の方々がリアルタイムでご活躍を見てきたのだと思います。私は王 貞治さん世代。ただ、亡き母が昭和11年生まれで、「長嶋さんと同い年」と話していたことが、今も耳に残っています。
言うまでもなく、日本の野球を“国技以上”の存在にまで高めた功労者。心からご冥福をお祈り申し上げます。
さて、今週末の予定です。
6月7日(土)は取材調整中ですが、翌8日(日)は中学硬式野球・ボーイズリーグの取材を予定しております。ボーイズリーグでは、一次予選が今週で終了し、リーグ戦順位が確定。その順位が、全国へとつながる二次予選トーナメントへと反映されます。
また、同じく中学硬式野球のリトルシニアでは、6月7日(土)から「日本選手権北海道予選」がついに開幕します。
3年生にとって“最後の大会”ではありませんが、「この日本選手権に全てを懸けている」と言っても過言ではない、特別な大会です。
千歳リトルシニアの3年生11人は、5月31日(土)、千歳市のトランシス球場で予選に向けて汗を流していました。
彼らの初戦は6月7日(土)の2回戦、相手は石狩中央リトルシニア。勝利すれば、次は札幌北と札幌円山の勝者との対戦が待っています。
昨秋の決勝トーナメント1回戦。千歳は札幌北との0-0の緊迫した投手戦を展開。最終回、一死三塁のピンチ。スライダーで空振り三振かと思われた瞬間、捕手がボールを逸らしてしまい、三走が生還——0-1の惜敗。
あの記憶は、今も選手たちの心に深く刻まれています。
エース・髙田優作投手(3年/春日ライオンズ出身)は、強いまなざしで語りました。
「忘れられない瞬間です。次に対戦するときは、絶対に抑えて、勝ちたい」
この言葉は彼一人のものではありません。千歳ナイン全員が、“あの日の忘れ物”を取り返すべく、最後の夏にすべてを懸けています。
そして、6月にはもうひとつの大切な日が——そう、「父の日」です。
今年は6月15日(日)がその日。
あまり知られていませんが、この日はアメリカで、男手一つで娘を育て上げた父親に感謝を伝えたいと願った女性の想いから生まれた記念日だそうです。
日本では6月第3日曜日が「父の日」とされ、少しずつ浸透してきています。
選手の皆さん——母の日同様、父の日にも、どうか全力プレーで“感謝”を届けてください。
きっと、それが一番の贈り物になるはずです。
引き続き、選手の皆さんの挑戦を全力で応援・取材してまいります。
ベースボール北海道ストライク
発行人・大川祐市