飛翔スワローズ、全国の舞台で散るも心に刻まれた「誇り」と「感謝」

飛翔スワローズ、全国の舞台で散るも心に刻まれた「誇り」と「感謝」

苦難乗り越えた合同チームの挑戦

 昨年の全国優勝を経験した6年生の卒団後、飛翔スワローズは団員不足により、存続すら危ぶまれる状況となった。そんな中、同じく人数不足に悩む砂川ファイヤーズとの合同が実現。お互いにとって理想的なパートナーとなり、前年度優勝枠での全国大会出場へ向けて、息の合った合同練習を重ねてきた。即席では勝てない全国の舞台であっても、「本気の準備」で挑んだ合同チームだった。

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

感動の開会式、心に響いた拍手

 開会式では、前年度優勝チームとして65チームの先頭を堂々と行進。国旗、大会旗に続いて掲げられたのは、飛翔スワローズの団旗だった。その瞬間、スタンドからは温かい拍手が沸き起こった。「何とも言えない感動の感情に浸り、心に響く、心にしみる思いをしました」と向井拡充監督。昨年の6年生たちが成し遂げた偉業の大きさを、あらためて噛みしめた瞬間だった。

優勝旗返還の飛翔スワローズ=(写真・チーム提供)
優勝旗返還の飛翔スワローズ=(写真・チーム提供)

意地でつかんだ1点、広がる応援の輪

 試合は苦しい展開となったが、四回に意地の一打が飛び出した。一死二・三塁から打席に立ったのは、身長130センチの5年生・佐藤晴司。小さな体で必死に喰らいつき、レフト前へのタイムリーで貴重な1点をもぎ取った。この奇跡の裏には、同じ北海道代表として出場していた東川大雪少年野球クラブの父母たちからの力強い声援があった。「応援が心強かった」と語る向井監督。

 試合には敗れたものの、飛翔スワローズの選手たちは「人の温かさ」と「誇りある景色」を胸に刻んだ。27日は岩崎弥太郎杯に向けて再び挑戦を始め、28日には北海道へと帰路につく。彼らの挑戦は、来年以降へつながる確かな一歩となった。

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

イニングスコア

◆1回戦(26日、春野ソフト球場)

飛翔スワローズ(北海道)1-8熊本中島ファイターズ(熊本県)

飛翔スワローズ
00010=1
0800x=8
熊本中島ファイターズ
(五回コールドゲーム)
(飛)上坂、佐藤楓ー高木
(中)本田、奥山ー古閑
▽本塁打:芦口(中)
▽二塁打:鬼塚、河野(中)

フォトグラフ

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
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(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
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協力:飛翔スワローズ

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