沖縄県で開催中の「第34回かりゆし交流・第21回沖縄市長旗争奪学童軟式野球大会」。
2連勝で勢いに乗る北海道チャンピオンシップ選抜は、3回戦で山内タイガース(沖縄市)と延長タイブレークにもつれ込む壮絶な接戦を制した。
続く準々決勝では比屋根タイガース(沖縄市)を攻守で圧倒し、見事な完封リレーで4強入りを果たした。
3回戦・山内タイガース(沖縄市)
“死闘を切り開いた2本のランニング本塁打と粘投リレー”
2連勝で迎えた3回戦は、二回にミスが重なり1点を先制される苦しい展開となった。北海道チャンピオンシップ選抜は走者こそ出すものの、山内タイガースの堅い守備に阻まれ得点を奪えない。
均衡を破ったのは四回。一死走者なしから4番・砂原瑛太(羽幌フェニックス/6年)が、推定80メートルとも言われる特大のレフトオーバーランニング本塁打。重苦しい空気を吹き飛ばし、試合を振り出しに戻した。
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その後は両投手の好投で六回まで1−1のまま。勝負は七回からの大会規定・タイブレークへ突入した。
無死一、二塁から始まる延長七回表、北海道選抜は犠打で一死二、三塁としチャンス拡大。ここで6番・伊藤煌真(東16丁目フリッパーズ/6年)が左中間を破るランニング本塁打。値千金の3ランで一気に勝ち越した。
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七回裏は一死二、三塁から内野ゴロの間に1点を失ったものの、最後は後続を断ち切り 4−2で勝利。
粘り抜いた一戦を制した。
投げては先発・森光悠月(羽幌フェニックス/6年)が六回二死まで3安打無四球1失点と好投。味方のミスで背負ったピンチにも落ち着いて対処する力投だった。六回途中からは上坂陽悠(空知ファイヤーズ/6年)が登板し、気迫あふれるピッチングで最少失点に抑え切った。
試合後、浦野和由監督は
「相手投手に打たされて凡打が続き、この試合は負けムードだった。砂原の特大同点ホームランは大きかったし、投手陣もよく頑張った。同点の七回で伊藤が3ランを打ってくれたのも大きかった」と選手の奮闘を称えた。
準々決勝・比屋根タイガース(沖縄市)
“連打・本塁打・完封リレー 勢い止まらず大会4強へ”
3回戦の死闘を乗り越え、勢いそのまま突入した準々決勝。初回、一死から2番・古賀奏音(栗山ロッキーズ/6年)がレフトオーバーの三塁打で口火を切る。続く3番・黒川大護(羽幌フェニックス/6年)もライトオーバーのタイムリー三塁打。鮮やかな2連続三塁打で1点を先制した。
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二回には8番・耳浦輝純(士別九十九野球少年団/6年)がセンターオーバーのランニング本塁打。勢いを加速させた。
さらに四回、一死から再び耳浦がセンター前へ運ぶと、敵失で一気に二、三塁へ。ここで1番・畠山慧心(湧別マリナーズ/6年)がレフト前へ2点タイムリー。中押し点で主導権を離さなかった。
その後も五回、六回と着実に加点し、比屋根タイガースを突き放す展開に。
投手陣は、三谷琉生(中富良野ホワイトドラゴンズ/6年)、岡田凛士(知床斜里野球少年団/6年)、上坂陽悠(空知ファイヤーズ/6年)が継投。走者こそ許したものの、そこから粘りの投球を見せ、見事な完封リレーで試合を締めた。
試合後、浦野監督は
「比屋根タイガースもコツコツ当ててくる、いいチームだった。明日の相手はもっと強いチーム。うちは一生懸命やるだけ」
と気を引き締め、次戦への意気込みを語った。
協力:2025北海道チャンピオン
