MCYSA全米選手権日本代表左腕・落合翼と互角の投手戦 藤橋監督「高柳は今年一番の投球だった」
九州・佐賀県を中心に開催されている「JA共済第17回林和男旗杯野球大会」で7月24日、北海道代表・札幌羊ヶ丘リトルシニアは2回戦で関東連盟・瑞穂リトルシニアと対戦し、0-1で惜敗した。MCYSA全米選手権日本代表入りしている左腕・落合翼投手を相手に終盤まで互角の投手戦を演じたが、六回裏に奪われた1点が決勝点。敗れはしたものの、北海道代表として最後まで粘り強く戦い抜いた。
落合翼の前にあと一本届かず それでも最後まで攻め続けた
初戦で九州大会準優勝の日南リトルシニアを破り勢いに乗って臨んだ札幌羊ヶ丘。しかし、この日は関東の強豪・瑞穂が誇るMCYSA全米選手権日本代表左腕・落合翼投手が立ちはだかった。
力強い130キロを超える直球に切れ味鋭い変化球、さらに緩急をつけるチェンジアップ。札幌羊ヶ丘打線は落合の前に六回無安打、7三振を喫し、得点への道筋をなかなか見いだせなかった。
試合後、藤橋和男監督も相手左腕を素直に称えた。
「相手の落合投手は凄い投手でした。ストレートも130キロオーバーで、変化球の切れが抜群。たまに投げるチェンジアップも素晴らしく、一人次元が違っていました」
それでも選手たちは最後まで諦めなかった。
四回、一死から渡邊咲哉(ニュースターズ出身/3年)が四球を選ぶと、果敢な走塁で二盗、さらに三盗を成功させ、一打先制の場面をつくり出す。六回にも二死二塁と得点圏へ走者を進めたが、あと一本が生まれなかった。

ベンチが仕掛けた勝負手 四回の積極采配に懸けた思い
四回の好機は偶然ではなかった。
渡邊の盗塁には、ベンチの明確な狙いがあったという。
「渡邊が四球で出た時にタイムをかけて、渡邊と打席の瓜生を呼びました。渡邊にはギャンブルスタートをやるよう命じました。左投手で捕手も肩が強かったですが、ここは勝負だと思って仕掛けました。そのかいあって二盗が決まり、三盗も成功してチャンスは広がりましたが、そこまででした」
相手バッテリーの能力を理解した上で仕掛けた積極策。その采配は見事にはまり、三塁まで走者を進めた。しかし、全国屈指の投手陣を前に最後の一本だけが遠かった。

高柳、堂々の力投 「今年一番じゃないかな」
一方、札幌羊ヶ丘の先発・高柳翔(上野幌サンダース出身/3年)も一歩も引かなかった。
瑞穂打線を相手に粘り強く腕を振り続け、試合は六回まで緊迫したゼロ行進。許した得点は六回裏のわずか1点だけだった。
敗戦の中でも、藤橋監督は右腕を力強くねぎらった。
「ただ、うちの高柳も本当によく頑張って投げてくれました。今日のピッチングだったら今年一番じゃないかな」
相手エースに引けを取らない投球を見せた背番号9。その力投は、全国の舞台でも十分に通用することを証明した。
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全国で得た確かな財産 仲間へ託す北海道の思い
結果は0-1。しかし、この二日間で札幌羊ヶ丘が得たものは小さくなかった。
「昨日は九州の上位チーム、今日は関東の瑞穂さんとやらせていただき、いい経験ができました」
全国の強豪との真剣勝負を通して得た経験は、選手たちにとって何より大きな財産となった。
そして最後に藤橋監督は、北海道代表として戦いを続ける仲間へ思いを託した。
「負けてしまったので、岩見沢と札幌北には頑張ってもらいたい」
札幌羊ヶ丘リトルシニアは25日に観光を行い、26日に北海道へ戻る予定だ。
全国初勝利をつかみ、その勢いのまま関東の強豪と最後まで互角に渡り合った今大会。悔しさの中にも、全国の舞台で得た確かな経験と自信を胸に、選手たちは再び北海道で新たな一歩を踏み出す。

協力:札幌羊ヶ丘リトルシニア
