渡邊咲也が5回1失点の快投 打線は三回に一挙4得点、足を絡めた攻撃で主導権を奪う
全国制覇を目標に掲げる札幌羊ヶ丘リトルシニアが、歴史の扉をこじ開けた。
九州・佐賀県を中心に開催されている「JA共済第17回林和男旗杯野球大会」で7月23日、北海道代表の札幌羊ヶ丘リトルシニアは1回戦で九州大会準優勝の日南リトルシニア(九州)を8-1の五回コールドで撃破。悲願だった全国大会初勝利をつかんだ。先発・渡邊咲也(ニュースターズ出身/3年)が五回を1失点に抑える快投を披露し、打線も集中打で8得点。投打がかみ合った快勝で、全国制覇への挑戦は最高のスタートを切った。
イニングスコア
◆1回戦(7月23日、花林かいぞくスタジアム)
札幌羊ヶ丘リトルシニア(北海道)8-1日南リトルシニア(九州)
日南
10000=1
01412=8
札幌羊ヶ丘
(五回コールドゲーム)
(日)富永、池上-山下
(羊)渡邉咲-瓜生
▽三塁打:高柳(羊)
全国初勝利を呼び込んだエースの快投
初回に先制点を許したものの、札幌羊ヶ丘に慌てる様子はなかった。
先発マウンドを任された渡邊咲也は、失点後も冷静さを失わず、丁寧な投球で試合を立て直す。五回を投げ4安打1四球、5奪三振1失点。要所では持ち前の制球力と勝負強さを発揮し、九州準優勝打線に追加点を許さなかった。
エースの安定した投球が、ベンチにも大きな安心感をもたらした。

三回一挙4得点 試合を決めた集中打
1-1の同点で迎えた三回、札幌羊ヶ丘打線が一気に襲い掛かった。
先頭の2番・上野流煌(芸術の森Rising出身/3年)が死球で出塁すると、3番・渡邊咲也が中前打を放ち一、三塁。ここで4番・瓜生逞人(北光ジュニアファイターズ出身/3年)が左前へ勝ち越し適時打を運び、試合の流れを引き寄せた。この一打が決勝点となった。
なおも攻撃の手を緩めず、6番・髙柳翔(上野幌サンダース出身/3年)が左翼手を越える2点適時三塁打を放つなど、一挙4得点。打者一人ひとりが役割を果たし、一気に主導権を握った。



攻撃の勢い止まらず五回コールド
札幌羊ヶ丘の勢いは止まらない。
四回には3番・渡邊咲也が中前適時打を放ち追加点。さらに五回には1番・山田汎晟(厚別桜台パワーズ出身/3年)が2点適時打を放ち、8-1とリードを7点に広げる。最後まで足を絡めた積極的な攻撃で相手を揺さぶり続け、五回コールドで試合を締めくくった。
攻守がかみ合った札幌羊ヶ丘は、全国大会で初めて白星を刻み、チームの新たな歴史をつくり上げた。

藤橋監督「渡邊が落ち着いて投げてくれた」
試合後、藤橋和男監督は、全国初勝利を振り返り、選手たちの落ち着いた戦いぶりを高く評価した。
「初回に1点を取られましたが、二回に追いつくことができました。先発の渡邊咲也が落ち着いて投げ、その後もしっかり抑えてくれたことが大きかったですね。渡邊の投球で周りの選手も落ち着いてプレーできたと思います。攻撃も、自分たちの持ち味である足を絡めた野球をしっかり出すことができました」
指揮官の言葉どおり、投手を中心に守り、機動力で流れを引き寄せる”羊ヶ丘野球”が全国の舞台でも十分に通用することを証明した一戦となった。
次戦は関東の強豪・瑞穂と激突
札幌羊ヶ丘の2回戦は、関東の強豪・東京代表の瑞穂リトルシニアとの対戦が決定した。
藤橋監督は「日本代表に選ばれるほどの左腕投手がいる、とてもいいチームです。関東のチームはどこも力がありますが、何とか食らいついていけるよう頑張ります」と前を見据えた。
悲願の全国初勝利で大きな自信を手にした札幌羊ヶ丘リトルシニア。その勢いを武器に、次なる大一番へ挑む。

協力:札幌羊ヶ丘リトルシニア
