JBC札幌、いざ全国の頂点へ！

2025.07.25投稿

―第23回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中学の部に挑む―

　中学女子軟式野球のクラブチーム・JBC札幌が、8月9日に東京都江戸川区で開幕する「第23回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中学の部」へ北海道代表として出場する。

　全国から集まった24の強豪チームによるトーナメント形式で行われる本大会。JBC札幌は、9日15時半からの1回戦で長野フェアリーズと初戦を迎える。勝利すれば翌10日10時半から深川クラブと2回戦を戦い、ベスト8をかけた大一番となる。渋谷貴監督のもと、「走攻守のバランス」で頂点を目指すチームの挑戦が始まる。

投打の軸は左右2枚看板、山口愛結＆佐藤遥

　JBC札幌の勝ち筋は、何と言っても「投手を中心とした守備からリズムを作る」戦い方だ。右の山口愛結（3年・比布野球少年団出身）と、左の佐藤遥（3年・厚真ファイターズ出身）というダブルエース体制が確立されており、両者が試合をしっかりと作っていく。攻守の要である2人は、投打両面でチームを牽引する存在だ。

　佐藤は4番打者としても起用され、広角に長打を放つスラッガー。山口も打撃では下位からの粘りでつなぎ役を担う。彼女たちの活躍がそのまま勝敗を左右すると言っても過言ではない。

バランスに優れた布陣、内外野の要と俊足打線

　守備の中核を担うのは、内野の要・荒井紬希（2年・富原ドルフィンズ出身）。守備範囲が広く、柔軟なフィールディングでピンチの芽を摘む。外野ではキャプテンの小林美月（3年・阿寒クレインズ出身）が広い守備範囲と指示力で守備陣をまとめる。

　打線の注目は、上位を担う俊足コンビ。1番・荒井紬希と2番・岡村明星（2年・栗山ロッキーズ出身）は小技も器用にこなせる機動力コンビだ。3番・小林美月はパンチ力と俊足を兼ね備え、全中女子大会でランニングホームラン2本の実績を持つ。4番・佐藤遥に続く5番・新名乃々花（2年・末広・近文合同出身）は、長打力に加え練習での柵越えも披露する期待のスラッガーだ。

　6番・石村薗（3年・阿寒クレインズ出身）は勝負強さが光り、打線のつなぎ役を担う。下位打線も含め、どこからでも得点の可能性がある構成で、試合展開によって柔軟に得点を重ねられるのが強みだ。

成長著しい1年生も全国デビューへ意欲

　現在のチームは3年生・2年生を中心とした構成だが、1年生たちの成長も著しい。大会直前の練習では、1年生も目覚ましい動きを見せており、全国デビューの可能性も十分にある。渋谷監督は「走攻守バランス良くチームは仕上がってきてます。全国から強豪が集まる大会ですが、一戦必勝で優勝を目指します！」と力強く語る。

　北海道からの挑戦者・JBC札幌。投手力、機動力、守備力と三拍子揃ったチームは、全国の舞台でも堂々たる戦いぶりを見せてくれるに違いない。