
死闘と快勝、ダブルヘッダーで光る総合力
高知県高知市で開催中の第14回坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会で、北海道代表・釧路ゴールデンモンキーズBBCが躍動。28日にはダブルヘッダーで3回戦・準々決勝を連勝し、準決勝進出を決めた。
午前の3回戦では大分県代表・鶴居少年野球クラブを7-3で撃破。午後には、同じ北海道代表の東川大雪少年野球クラブと対戦し、六回終了時点で2-2。七回のタイブレークでも決着せず、最後は抽選により勝利をもぎ取った。試合後、尾西秀平監督は「めっちゃ疲れました。でも、この試合を北海道中の少年野球関係者に観てほしかった」と語り、戦い抜いた選手たちを讃えた。
3回戦:鶴居に快勝!打線爆発で主導権握る
初回、1点を先制された釧路だったが、すぐに反撃。3番・樋口聖良(6年)のタイムリーを含む一挙3点で逆転すると、二回には9番・小泉琉斗(5年)のライト前タイムリー、1番・大谷惇斗(6年)の犠牲フライ、再び樋口のタイムリー内野安打でさらに3点を追加。打線がつながりを見せて試合の流れを掌握した。


四回には4番・佐藤優湖(6年)がレフトオーバーのタイムリー三塁打を放ちダメ押し。試合は7-3で快勝となった。
投げては、蓮井彪仁(6年)、尾西皇哉(6年)、石田一眞(5年)の継投で相手打線を3点に抑え、エースの佐藤と樋口を温存。尾西監督は「ダブルエースを使わずに勝てたのは大きい。次の準々決勝に繋がる勝ち方ができた」と手応えを語った。

準々決勝:北海道対決は死闘の末に…抽選で釧路が勝利
続く準々決勝は、同じ北海道代表・東川大雪少年野球クラブとの一戦。初回、釧路は二死から3番・樋口聖良(6年)のレフトオーバーとなるランニングホームランで1点を先制する。
しかし中盤に逆転を許し1-2。迎えた五回、再び3番・樋口が二死二塁の場面で長打警戒した深めの中堅手に対し、センター前の同点タイムリーを放ち、試合を振り出しに戻す。六回にもチャンスを作るがあと一本が出ず、勝負は大会規定により七回のタイブレークへ。

無死満塁から始まるこの特別ルールで、釧路は2番からの攻撃だったが三者凡退。裏の守備では、先頭打者を三振、続く打者を投手ゴロに打ち取り、ホーム→一塁のダブルプレーで大ピンチを脱出。試合は抽選にもつれ込み、釧路が激闘を制した。
試合後、尾西監督は「本当に疲れました。だけど、この試合はスコアに出てこない駆け引きがたくさんあった。弘明兄さん(東川・小林監督)とだからこそ生まれた戦い」と、友好チームでありライバルチームとの一戦を誇らしげに振り返った。
さらに「準決勝では何としても勝って、来年の前年度枠を掴みたい」「飛翔、東川の分まで頑張りたい」「そして、この四国の地で、暑い中、野球ができて幸せです」と、仲間への思いと感謝の言葉で締めくくった。


次なる戦いへ、釧路の挑戦は続く
ダブルヘッダーを乗り越え、準決勝進出を果たした釧路ゴールデンモンキーズBBC。チームの総合力、そして選手たちの底力が発揮された一日となった。この勢いをそのままに、次戦も“北海道代表の誇り”を胸に戦い抜く。
イニングスコア
◆3回戦(28日、山田球場)
釧路ゴールデンモンキーズBBC(北海道)7-3鶴居少年野球クラブ(大分県)
鶴居少年野球クラブ
10020=3
3301x=7
釧路ゴールデンモンキーズBBC
(鶴)木下、河野ー末廣
(釧)蓮井、尾西、石田ー樋口
▽三塁打:佐藤(釧)
◆準々決勝(28日、山田球場)
釧路ゴールデンモンキーズBBC(抽選勝ち)(0)2-2(0)東川大雪少年野球クラブ
釧路ゴールデンモンキーズBBC
1000100=2
1001000=2
東川大雪少年野球クラブ
(七回タイブレーク)
(釧)佐藤、樋口ー樋口、佐藤
(東)小林、中川ー井出
▽本塁打:樋口(釧)、中川(東)
▽三塁打:尾西(釧)
▽二塁打:駒場(東)
フォトグラフ






全国大会トーナメント表
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協力:東川大雪少年野球クラブ