中学硬式野球の札幌栄リトルシニアへ2月1日、チーム訪問に伺った。昨秋はAブロックで4勝2敗と健闘し、決勝トーナメントでは後に準優勝するとかち帯広リトルシニアに1-2と惜敗。接戦を重ねる中で、チームは確かな“粘り強さ”を身につけた。冬場は基礎体力づくりを土台に、春、そして日本選手権へ向けた再構築を進める。豊富英貴監督に昨秋の収穫と課題、さらには今季の戦力構想について話を聞いた。
昨秋の接戦で得た最大の収穫 「粘り強さ」がチームを変えた
札幌栄リトルシニアの選手の構成は、卒団した3年生が11人、新3年生が22人、新2年生が18人。さらに新たに新1年生21人が加わり、新3年生、新2年生、新1年生を合わせると計61人となる。
現在は室内練習が中心で、土日祝日の9時から16時まで活動。シーズンに入ると平日練習は水曜、木曜に室内練習を行い、日本選手権までは週2回、日本選手権後は木曜のみの活動となる。
昨秋はAブロックで4勝2敗。小樽に9-1、空知滝川に7-0、石狩中央に3-0、岩見沢に3-2で勝利を収めた。一方で、余市には9-10、大空には3-8で敗戦。決勝トーナメント初戦では、後に準優勝するとかち帯広リトルシニアに1-2と惜しくも敗れた。
その中で豊富監督が最も大きな収穫として挙げたのが、「粘り強さ」だった。
「全体を通して、秋の大会で得た一番大きなものは、これまでうちのチームに少し足りなかった“粘り強さ”を身につけることができた点だと思います」
中でも印象に残ったのが岩見沢リトルシニア戦。3-2で競り勝ったこの試合は、これまでならピンチで崩れていたかもしれない場面を、一球一球を大切にしながら耐え抜いた一戦だったという。
「どの試合でも、自分たちの持っている力をある程度発揮しながら戦うことができた。その点は秋の大会での大きな収穫だったと感じています」
接戦をものにする経験は、チームを一段上のステージへ押し上げる。昨秋の札幌栄には、その確かな手応えがあった。

とかち帯広戦で見えた現在地 惜敗の中にあった成長と課題
決勝トーナメント初戦の相手は、後に準優勝するとかち帯広リトルシニアだった。スコアは1-2。あと一歩届かなかったが、豊富監督はこの試合を「よく粘った試合」と振り返る。
実は、その前のKOKAJI CUPではとかち帯広にコールド負けを喫していた。だからこそ、とかち帯広にあって自分たちに足りないものを洗い出し、対策を立てて臨んだという。
「子どもたちがベンチの指示をしっかり理解して実行してくれた。それが接戦に持ち込めた大きな要因だったと思います」
ただ一方で、指揮官の目には“重い1点差”にも映った。
「もし一つでも崩れていたら、1対4や1対5といった点差が開く可能性もあった試合でした。その中で耐え抜いたという意味では心の成長はあったと思います。ただ現場の指揮官としては、やはり差はあると感じました」
全国を狙う相手と戦ったからこそ、見えた現在地。試合後のミーティングでは「よくやった」と評価しながらも、「まだまだ足りない」「差を埋めていかなければ全国には届かない」と伝えたという。
惜敗だったからこそ、収穫も課題もはっきりした。札幌栄にとって、この1敗は次への指針を与える敗戦でもあった。

春へ向けた再構築 目指すのは“使える投手3~4枚”と野球観の向上
秋の大会後、札幌栄は数試合の練習試合を終えたあと、一度チームを“解体”する形で再スタートを切った。現在は基礎体力づくりが中心で、まだ技術向上を具体的に評価する段階ではないという。
「今は体づくりの時期ですね。これから2月中旬くらいから、具体的に技術力を上げていく段階に入っていく予定です」
今季の目標のひとつは、日本選手権までに安心して試合で使える投手を3人、できれば4人そろえること。そして練習試合を通してゲーム感覚を養うことだ。
豊富監督がとかち帯広との差として感じたのは、選手一人ひとりの積極性と状況判断だった。
「結果を恐れずプレーしてくる。走塁一つ取っても、好走塁と暴走の紙一重のプレーでも積極的に仕掛けてくる。また試合全体を見渡した状況判断、いわゆる“野球観”が非常に優れていると感じました」
札幌栄の選手たちも積極性は出てきているが、まだ足りない部分がある。だからこそ春先から実戦の中で、状況判断も含めた野球観を鍛えていく構えだ。

エース菅原を軸に形成する投手陣 秘密兵器・吉田の可能性
現時点でエース格と位置づけられるのは菅原鉄生(西野ファイターズ出身/新3年)だ。右投げのオーバーハンドで、ストレートと変化球のコンビネーションに優れ、ストライク先行で試合を組み立てられるのが強み。昨秋の大会前、4人で争っていたエース争いを制し、今や投手陣の中心を担う。
「自分のペースに引きずり込むことができるので、どの試合でも安定して投げてくれました」
とかち帯広戦では、普段あまり完投させないという豊富監督が、そのまま最後まで託したほどの信頼を得た。
その菅原に続く候補として名が挙がるのが、山崎蒼空(花川スワローズ出身/新3年)、神保夢磨(札幌白石リトルリーグ出身/新3年)、岡 泰雅(北発寒ファイヤーズ出身/新3年)の3人だ。
山崎は力のある球と落差のあるカーブが武器だが、制球面と状況判断に課題を残す。左腕の神保は立ち上がりに課題を抱えながらも、力のある球を投げる。岡は北発寒ファイヤーズ出身で、キレのあるボールが持ち味。まだ決め球には課題を残すものの、将来性を高く評価されている。
さらに、小倉颯斗(篠路ビッグファイヤーズ出身/新3年)は球速こそ突出していないものの独特の変化球が魅力。左腕の三浦莉央(東16丁目フリッパーズ出身/新3年)は、コントロールが安定すれば公式戦登板も十分視野に入る存在だ。
そして豊富監督が“面白い存在”として挙げたのが、主将でもある捕手・吉田悠太(北東ナイン出身/新3年)だ。
「球速はかなりあります。おそらく130キロ近く、あるいは超えてくる力はあると思います。ただ、まだ手投げの部分があって、ピッチャーらしい投げ方を身につけてくれれば、かなり面白い存在になると思っています」
投手陣はまさに競争の真っ最中。その中から、春に向けて何枚のカードが育ってくるかも注目だ。
.jpg)
複数ポジションで競わせる布陣 内野は1年生がポジション奪取
札幌栄の特徴のひとつが、複数ポジションを守らせながら競争を促すチームづくりだ。
捕手は吉田悠太と渡邊知那(札幌オールブラックス出身/新3年)の2枚看板。タイプは対照的だという。
「渡邊は、とにかく野球が大好きな子です。特に“野球を考えること”が好きな子ですね。配球などもよく考えています。ただ、考えすぎて失敗することもあります(笑)。でも、それも成長過程ですから」
一方の吉田は正捕手を務めながら、投手としての可能性も持つ。複数ポジションをこなせる柔軟性は、采配面でも大きな武器になる。
内野陣では、新人戦でサード・熊倉魁星(栄ゴールデンキングス出身/新1年)、ショート・若木朔太郎(新陽スターズ出身/新2年)と、いずれも1年生がポジションをつかんだ。人数の多い学年構成の中で、2年生を押しのけての抜擢だった。
「若木は守備の堅実さですね。1年生とは思えない守備範囲の広さがある。熊倉は三拍子が比較的そろった選手で、1年生でも安定してやれると判断しました」
もちろん、ポジションは固定ではない。練習試合ではできるだけ平等に出場機会を与え、その中で結果を残した選手を公式戦で使う。そうしたシビアな競争原理が、チーム内の緊張感を高めている。
外野では山崎と神保が軸。そこに内野争いから漏れた選手たちが絡み、さらに競争を生んでいる。

主将・吉田悠太に託した成長 「人間的に伸びる」役
今年の主将に指名された吉田悠太は、自ら「キャプテンをやりたい」と手を挙げた3人のうちの一人だった。豊富監督はその意志を受け止める一方で、野球面だけでなく人間的な成長を託している。
「吉田は1年生の秋から試合で使っていますが、まだまだ子どもっぽい部分も多い。不完全な部分が多かったんです。ただ逆に、人間的な成長の伸びしろがあると思いました」
キャプテンに指名した狙いは、責任ある立場を与えることで、周囲への目配りや気配り、自覚を育てることだった。
「今の到達点で言えば、かなり周りへの目配り・気配りができるようになってきていますし、自分も頑張らなければいけないという自覚も芽生えてきている」
プレースタイルの面では、繊細さを持ちながらも、少しずつ自分の考えを仲間に伝えられるようになってきたという。北海道選抜として台湾遠征も経験しており、その経験が精神面の成長にもつながることが期待されている。
打線の軸は菅原、吉田、渡邊、山崎、神保 確率向上で“怖い打線”へ
打線は固定型ではなく、相手や状況によって動かしながら戦ってきた。その中でも軸として挙がるのが、菅原、吉田、渡邊、山崎、神保の5人だ。
渡邊は3番、吉田は4番を打つことが多く、山崎は昨秋4割近い打率を残した。神保は5番を任されるケースが多い。菅原も6番あたりで存在感を放つ。
「この5人あたりが打線の軸です。菅原を除く4人は、しっかり振れればスタンドに入れる力があります」
渡邊は新2年生の春、苫小牧リトルシニア戦で本塁打を記録。吉田も練習試合で一発を放ち、神保も1年時から長打力を示してきた。
ただ、豊富監督が課題として挙げるのは“確率”だ。
「まだ確率が低い。そこが上がってくれば、かなり怖い打線になると思います」
長打力とつながり。その両方を兼ね備えた打線が完成すれば、札幌栄はさらに上の景色を見られるはずだ。
昨秋、札幌栄リトルシニアは接戦の中で“粘り強さ”という大きな財産を得た。一方で、全国を見据えた時に埋めなければならない差も、とかち帯広戦ではっきり見えた。
この冬は、基礎体力づくりを土台に、投手層の整備、野球観の向上、そして激しいポジション争いを通じて春への準備を進めている。主将・吉田、中軸の渡邊らを中心に、札幌栄がどこまで進化した姿を見せるか。春の開幕が楽しみなチームである。
主将・吉田悠太が語る札幌栄シニアの現在地
秋の接戦から得た手応え、春の開幕へ向けた決意
秋季全道大会で接戦を戦い抜いた札幌栄リトルシニア。決勝トーナメントでは優勝したとかち帯広リトルシニアと対戦し、1-2の惜敗を喫したものの、チームは大きな手応えをつかんだ。
その中心にいたのが主将の吉田悠太。キャプテンとしてどんな思いで秋の戦いを受け止め、冬季練習を経て春の開幕へどのようなチーム状態を目指しているのか。さらに自身の強みと目標についても語ってもらった。
.jpg)
秋季全道大会で感じたチームの成長
吉田主将は、秋の全道大会を振り返り「これまでシニアで戦ってきた中で、一番強いチームがとかち帯広だと思っていた」と率直な思いを明かした。
決勝トーナメントでの対戦は1-2の接戦。結果こそ敗れたものの、主将の目にはチームの確かな成長が映っていた。
「みんな最後まで諦めずに、緊張する場面でも思い切ったプレーができていたと思います。自分が思っていた以上に、みんなが力を発揮していました」
悔しさはもちろん残る。しかしそれ以上に、チームとして役割を果たしながら戦えた充実感も感じたという。
「届かなかった悔しさはありますが、それぞれが役割を発揮して戦えた、すごく充実した試合でした」
冬季練習で生まれた“仕切り直し”の空気
秋季全道大会を終え、チームは現在冬季練習に励んでいる。大会を経てチームの雰囲気にも変化があったと吉田主将は語る。
「年明けに一度みんなで仕切り直して、“また元気を出してやっていこう”という雰囲気になりました」
北海道の冬は室内練習が中心となる。それでも春のグラウンドシーズンを見据え、チーム全体の士気は高まっている。
「春に外で野球が始まる前に、もう一度みんなでしっかり声を出して、全力でやれたらいいなと思っています」
グラウンドで思い切り野球ができる日を、選手たちは今か今かと待ち望んでいる。
開幕へ向けた主将の思い
迎える春のシーズン。吉田主将はチームとしての理想の姿をこう語る。
「一人ひとりがやるべきことをしっかり果たせればいいと思っています。みんなが自分にできることを思い切ってやれれば、絶対に勝てると思います」
個人としては、自身の強みをチームの力へつなげたいと話す。
「自分の強みを生かして精いっぱいやることが、チームへの貢献につながると思っています」
勝負を決める一打でチームを救う
自身の最大の武器について問われると、迷わずこう答えた。
「やっぱりバッティングです。ここぞという場面で打って、みんなを助けたいと思っています」
札幌栄シニアのチームカラーについては「攻撃型でも守備型でもなく、バランスの取れたチーム」と分析する。
「守備ができる選手もいますし、バッティングが得意な選手もいます。両方できる選手もいます。どちらかに偏っているというより、みんなが均等にできるレベルのチームだと思います」
目標は全国の舞台
最後に吉田主将は、チームの目標を力強く語った。
「やっぱり日本選手権を勝ち抜いて、全国の舞台でプレーすることです」
秋の接戦で得た手応えと悔しさ。その経験を胸に、札幌栄リトルシニアは春の開幕へ向けて着実に歩みを進めている。
.jpg)
吉田悠太(よしだゆうた)
札幌栄リトルシニア/新3年
右投げ、右打ち
169センチ、87キロ
野球を始めたキッカケはお父さんの影響で小学1年生から北東ナインで競技をスタートさせた。
小学6年時には札幌選抜にも選出された。
中学2年時には、リトルシニアの北海道選抜にも選出され貴重な経験を重ねた。
打線の中心として求められる役割――渡邊選手が語る「つなぐ打撃」と冬の進化
秋季全道大会では接戦が続く中、打線の中心として期待を背負った渡邊知那選手。3番打者としての役割、あと一本を生み出すための意識、そして現在取り組んでいる冬季練習での進化について話を聞いた。チームの勝利のために求められる“最低限の仕事”とは何か。その言葉からは、新シーズンへ向けた強い覚悟が感じられた。
.jpg)
打線の中心として求められる「つなぐ役割」
秋季全道大会では、渡邊選手は主に3番打者として打線の中心を担った。
「基本的には3番打者として使ってもらっていたので、チャンスをつくってもらった場面でつなぐバッティングだったり、返すバッティングを意識していました」
長打力も期待される打順だが、渡邊選手が大切にしていたのは“チームとしてつなぐ意識”だったという。
「長打だけを狙うというよりも、確実に後ろにつなぐバッティングを意識していました。もちろん長打も狙いますが、まずはチームとしてつなぐことを大事にしていました」
打線の流れを止めないこと――それが3番打者としての責任だと感じていた。
接戦で勝ち切るために必要な「あと一本」
大会を振り返ると、とかち帯広リトルシニア戦をはじめ1点差の接戦が多かった。
豊富監督からも「粘り強い試合だった」と評価された戦いの中で、渡邊選手は課題も感じていた。
「チャンスは作れているんですが、そこであと1本が出ないという場面が多かったと思います」
あと一本を生み出すために必要なことは何か。
渡邊選手は、日々の練習の積み重ねを挙げた。
「冬のマシン打撃などの練習で、1球1球を大事に打つことだと思います」
接戦を勝ち切るための一本は、日々の一振りの積み重ねから生まれる――そう強く感じている。
冬季練習で磨くミート力と開幕への準備
現在チームは冬季練習に取り組んでいる。
渡邊選手は、チーム全体の意識の変化を感じているという。
「チームとしては、一人ひとりが自分に足りないところを意識して、それぞれに合ったトレーニングができていると思います」
個人としては、秋の反省を生かし打撃力の向上に重点を置いている。
「秋はあまり活躍できなかったので、その失敗を生かして冬はバッティングを中心にトレーニングしています。ミート力を上げるために、最初のティー打撃から意識して取り組んでいます」
手応えについては「進化していると思います」と力強く語った。
開幕は4月下旬。
その時にどんな状態で迎えたいのか。
「一番いい状態で迎えたいです。個人としては、チームが勝つための最低限の仕事ができる状態でいたいと思っています」
その“最低限の仕事”とは、
「つなぐバッティングや、チャンスの場面で確実にボールを捉えること」
と語る。
「今の時期から、練習の中で当たり前のことをしっかりやること。たくさん振ることも大事ですし、その中で工夫しながら練習していくことが、チームが勝つことにもつながると思います」
新シーズンへ向け、渡邊選手のバットは着実に磨かれている。
.jpg)
渡邊 知那(わたなべ ともな)
札幌栄リトルシニア/新3年
右投げ、右打ち
168センチ、73キロ
家族は両親と兄と姉の5人。
野球を始めたきっかけは、小学1年生の頃から野球をやりたいと思っていたこと。実際に競技を始めたのは小学3年生で、札幌オールブラックスに入団して本格的にプレーをスタートさせた。憧れのプロ野球選手は、元ヤクルトスワローズで活躍した古田敦也選手。
守備で流れを変える内野の要 三森選手が語る勝利へのプレー
秋季全道大会を戦ったチームの中で、内野手として存在感を示した三森選手。接戦の場面での守備の意識や試合前の準備、そして春のシーズンへ向けた思いについて話を聞いた。ピンチの場面でも流れを引き寄せるプレーでチームを救いたい――その言葉からは、内野の要としての自覚が感じられた。
秋季全道大会で見せた守備の手応え
三森選手は年長の頃から兄の影響で野球に触れ、札幌の新陽スターズで競技を始めた。兄の背中を追いかけるようにグラウンドに立ち、気づけば野球が生活の中心になっていたという。
秋季全道大会では、内野手の一人として試合に出場。ミスもあったが、チームの勝利を強く意識しながらプレーしていた。
「エラーしてしまう場面もありましたが、チームとして勝ちたい気持ちはずっとありました」
特に印象に残っているプレーがある。
リーグ戦の大空リトルシニア戦。
二死二、三塁のピンチで、打球は一、二塁間へ鋭く飛んだ。
「抜けたら点が入る場面だったんですが、飛びついて止めてアウトにできました」
このプレーで追加点を防ぎ、ベンチも大きく盛り上がったという。
まさに守備で流れを変えるプレーだった。
接戦を守り抜く内野手の役割
三森選手が守備で大切にしているのは、試合前の準備と一歩目の反応だ。
「当たり前ですが、まず体をしっかり温めて動ける状態にします。試合前にはゴロの取り方などを確認しています」
試合に入れば、最も意識するのは最初の一歩。
「一歩目を大事にしています。目で取れる球でも取れないことがあるので」
さらに、打者の動きにも注意を払っている。
打席に立つ前の素振り、投球に対するタイミング、スイングの軌道。
それらを観察しながら打球方向を予測する。
「タイミングが遅れていたらこっちに来るかなとか、振りを見て引っかけそうだなとか考えています」
こうした細かな観察が、守備範囲の広さや好プレーにつながっている。
春へ向けて チームを救うプレーを
春のシーズンへ向けて、三森選手が目指すのはチームの流れを変えるプレーだ。
「ピンチの時や、チームの雰囲気があまり良くない時に、自分がいいプレーをして一気に盛り上げて勝利につなげたいです」
守備でチームを救う。
それが三森選手の目指す姿だ。
今シーズンの目標は全国大会出場。
「全国大会に出られるように、内野手としてみんなを引っ張っていきたいです。守備力ももっと上げていきたいと思っています」
内野の要としての責任を胸に、三森選手は春の開幕を見据えている。
.jpg)
三森晴太(みもり はるた)
札幌栄リトルシニア/新3年
右投げ、左打ち
159センチ、46キロ
野球を始めたキッカケは4つ上の兄の影響で年中の時に新陽スターズで競技をスタートさせた。
流れを変えたダイビングキャッチ
札幌栄シニア・神保優真 とかち帯広戦で好捕から一塁刺すビッグプレー 外野守備へのこだわりと日本選手権への思い
中学硬式野球の札幌栄リトルシニアで外野手としてプレーする神保優真。小学2年生から野球を始め、左投左打の外野手として守備力と攻撃力を武器にチームを支えている。秋季全道大会では、決勝トーナメント進出をかけたとかち帯広リトルシニア戦でダイビングキャッチから一塁ランナーを刺すビッグプレーを披露。外野守備へのこだわりや、新シーズンへ向けた思いを聞いた。
.jpg)
外野から流れを変えたダブルプレー
神保が最も印象に残っているプレーとして挙げたのは、秋季全道大会・とかち帯広リトルシニア戦での守備だ。
「1対0で負けている場面で、右中間寄りに打球が飛んできました。飛び込めば取れると思ってダイビングキャッチしました」
ワンアウト一塁の場面。センターを守っていた神保は打球に飛び込み見事キャッチ。さらに一塁ランナーがスタートを切っていたため、すぐさま一塁へ送球しアウトに。ダブルプレーでピンチを断ち切った。
打球が抜けていれば追加点を許す可能性もあった場面。外野手としてチームの流れを守ったビッグプレーだった。
外野手として大切にしている「準備と一歩目」
守備で神保が最も大切にしているのは「準備」と「一歩目」だという。
「いつでも打球が飛んできてもいいように準備することと、一歩目を大事にしています」
その準備の一つが打者の特徴を読むことだ。
「バッターの特徴を見て、どこに飛んでくるかを考えながら守っています」
打者の傾向だけでなく、投手の調子によっても打球の方向が変わるため、常に状況を読みながらポジショニングを意識しているという。
そうした積み重ねが、あのダイビングキャッチにつながった。
悔しさを胸に目指す日本一
神保が印象に残っている試合としてもう一つ挙げたのが余市リトルシニア戦だ。
「1イニングで10点取られてしまったんですが、その次のイニングで9点取り返して、勝てそうだった試合です」
その試合では1打席目にバントを失敗したが、2打席目でフォアボールを選び、さらにツーアウトから右中間への三塁打を放ち1点タイムリーを記録。反撃の流れを呼び込んだ。
新シーズンへ向けての思いも強い。
「春から自分のベストを出せるように、今の練習をしっかり頑張って開幕を迎えたいです」
目標は日本一。
「日本選手権北海道大会で優勝して、神宮で試合をすることです」
守備で流れを変える外野手・神保優真。
そのプレーが、チームの未来を切り開いていく。
.jpg)
神保 夢磨(じんぼ ゆうま)
札幌栄リトルシニア/新3年
左投げ、左打ち
169センチ、67キロ
家族は両親と弟と妹の5人。
野球を始めたきっかけは、小学2年生のとき。友達の誘いで硬式野球の白石リトルリーグの体験会に参加し、楽しかったことから野球を始めた。
フォトグラフ
.jpg)
.jpg)
.jpg)
.jpg)
.jpg)
.jpg)

協力:札幌栄リトルシニア
