北空知深川が初の栄冠!創部5年で日本選手権の切符つかむ

北空知深川が初の栄冠!創部5年で日本選手権の切符つかむ

イニングスコア

◆決 勝(6月21日)

北空知深川
1031301=9
0000200=2
苫小牧
(深)柴田、立川ー桧森
(苫)上原、佐藤來、福田ー佐藤來、熊谷、佐藤來
▽三塁打:柴田(深)
▽二塁打:佐藤創(深)

「めちゃくちゃうれしい」創部5年目の歓喜、日本選手権へ挑戦!

決勝戦は、北空知深川が1-0とリードして迎えた三回、4番・佐藤創太(3年・深川ヤングスターズ出身)の左中間を破る二塁打から流れをつかむ。5番・原田羅維玖(3年・東光緑友BBC出身)のセンター前安打と四球で満塁のチャンスを作り、バッテリーミスで1点を追加。さらに9番・菊地翔太(3年・深川一已バトルズ出身)がライト前へ2点タイムリーを放ち、この回一気に3点を加えた。

4打数4安打の大活躍を見せた佐藤選手(北空知)
4打数4安打の大活躍を見せた佐藤選手(北空知)

四回には4番・佐藤創がタイムリーで再び加点。五回には四球と相手のミスも絡んで3点を奪い、七回にも佐藤創がこの日2本目のタイムリーを放ち試合を決定づけた。

投げては先発・柴田悠吾(3年・深川一已バトルズ出身)が、キレのあるストレートと変化球を織り交ぜたピッチングで、五回までに4安打3四球7奪三振2失点の好投。2番手・立川結暉(3年・深川一已バトルズ出身)を経て、七回二死から再び登板し、最後は苫小牧の2番・西村賢吾(3年・拓勇ファイターズ出身)をサードライナーに仕留め、歓喜の瞬間を迎えた。

先発の柴田投手(北空知)
先発の柴田投手(北空知)

試合後、三嶋友希監督は「めちゃめちゃうれしいです」と第一声。「春の全国大会で自信をつけた反面、慢心もあった。春季全道でも結果は出ていたが、隙の多いチームだった。トーナメントで小樽に負けて一度落ちたことが、引き締まるきっかけになった」と、チームの成長を振り返る。

さらに「4番の佐藤も精神面で大きく成長し、今は自信を持って打席に立てるようになった」と選手の変化も強調した。

初出場となる日本選手権に向けては「強豪ばかりで1点取るのも大変。今日のような序盤の戦い方ができれば、少しは戦えるかもしれない」と慎重ながらも手応えを感じている様子。「まずは1勝、まずは1点。北海道代表として恥ずかしくない試合を」と意気込みを語った。

快投を見せた柴田投手は「めちゃくちゃうれしい。初回の先頭打者を三球三振に仕留めてからリズムに乗れた」と試合を振り返り、「日本選手権まであと1ヶ月半。元気出して、みんなでしっかり調整していきます」と前を見据えた。

メダルの授与を受ける北空知深川ナイン
メダルの授与を受ける北空知深川ナイン
初優勝の北空知深川リトルシニア
初優勝の北空知深川リトルシニア

苫小牧、14年ぶりの決勝で健闘も準優勝

ここまで快投を続けていた北空知深川の柴田投手に対し、苫小牧が反撃に出たのは0-8と大きくリードされた五回だった。
8番・小山内琥珀(3年・新生台イーグルス出身)がレフト前ヒットで出塁し、9番・佐藤輝翼(3年・沼ノ端スポーツ少年団出身)もヒット、さらに次打者の四球で無死満塁のチャンスを作る。ここで2番・西村賢吾(3年・拓勇ファイターズ出身)が内野安打を放ち1点を返すと、続く3番・佐藤來覇(3年・JBC日高ブレイヴ出身)の内野ゴロの間に三塁走者・佐藤輝が生還し、さらに1点。意地の2点を返した。

なおも6点差で迎えた六回、七回にもチャンスを窺ったが、2番手・立川投手、そして最後にマウンドに戻った柴田投手の前に凡打に倒れ、反撃はここまでとなった。

苫小牧リトルシニアは14年ぶりの決勝進出で、初優勝を目指したが惜しくも届かなかった。

試合後、浜谷千春監督は「あと1ヶ月ちょっとあるので、投手陣も整備しながら、北海道代表として全国に向けて準備していきます」と語り、敗戦からの再始動に力を込めた。

また、主将の若生 蓮(3年・沼ノ端スポーツ少年団出身)は「優勝したかったです」と悔しさをにじませながらも、「全国大会では投手の制球力や細かいプレーを修正して、ベスト8を目指して頑張ります」と前を向いた。

先発マウンドに立った上原優馬(3年・泉野イーグルス出身)は「全国では自分が登板したときにしっかり抑えて、チームに貢献したい」と決意を語った。

今大会注目の上原投手(苫小牧)
今大会注目の上原投手(苫小牧)
メダルの授与を受ける苫小牧ナイン
メダルの授与を受ける苫小牧ナイン
惜しくも準優勝の苫小牧リトルシニア
惜しくも準優勝の苫小牧リトルシニア

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