「旭川志峯になんとか勝ってほしかった」──昨晩、祈るように画面を見つめた

「旭川志峯になんとか勝ってほしかった」──昨晩、祈るように画面を見つめた

 編集作業の手を止め、思わず試合中継に目を奪われた。北北海道代表・旭川志峯高校が、あの名門・広陵高校に挑む夏の甲子園初戦。心のどこかで「もしかしたら」と期待していたのは、きっと私だけではなかっただろう。

 試合前から広陵側にまつわるあれこれがニュースで飛び交っていたことは承知しているが、この場で語るつもりはない。むしろ、そんな相手に対し、真正面からぶつかっていく志峯ナインの姿に、私は純粋な「応援」の気持ちを抱かずにはいられなかった。

 志峯は決して“派手さ”はない。だが、中学野球時代でなじみ深い選手が多く、そんな一時期の歩みを見てきた者の一人としては、どれだけ彼らが「一戦必勝」にすべてを懸けてきたか、少しは知っているつもりだ。中学時代、麻生や野幌の地方球場の静かな朝に、元気いっぱい挨拶してくれた彼らの姿が目に焼き付いている。

 広陵の底力もあり、1点差、2点差。試合は終盤まで互角──とは言えないかもしれないが、何とか耐え、食らいつき、諦めない姿勢が随所にあった。

「あと一歩だった」「ここが分岐点だった」
そんな言葉はいくらでも並べられる。だが、私は彼らの憧れの地「甲子園」で躍動する姿にこれまでの“想い”が詰まった──あれこそが、最も尊いものの一つと信じて疑わない。

ゲームセットの瞬間、やはり選手たちの悔しそうな顔を見ると、胸が締めつけられる。
こちらも、勝手に心がざわざわ。

選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。

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