
次戦は全国王者経験を持つ多賀少年野球クラブと激突
高円宮賜杯第45回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(新潟県・阿賀野市水原野球場)の2回戦で、南北海道代表・東16丁目フリッパーズが東京第2代表・越中島ブレーブスを10-1で下し、堂々の3回戦進出を果たした。序盤から打線が爆発し、盤石の投手リレーで相手を寄せ付けず。次戦は2度(2018、2019)の全国制覇経験を持つ強豪・多賀少年野球クラブ(滋賀県)との大一番に挑む。
序盤で試合を掌握、長打攻勢で一気に主導権
初回に犠牲フライで先制点を許したフリッパーズだったが、その裏すぐさま反撃。1番・丹場泰生(6年)がライトオーバー二塁打で口火を切ると、2番・舘洞海生(6年)のレフト前、3番・西山宗汰郎(6年)の同点打で試合を振り出しに戻す。さらに満塁から内野ゴロが失策を誘い2点を追加、この回3点を奪い逆転した。
二回には西山、徳田隆之介(6年)の連続タイムリーなどで一挙6点を追加。そのまま勢いを保ち、試合の主導権を完全に握った。


盤石リレーと堅守で完封リレー寸前
先発の川口琉希(6年)は初回こそ痛打されたが、二回以降は持ち味の緩急を生かした投球で0を重ねた。4回2/3を投げ被安打わずか、試合の流れを完全に掌握した。
5回途中からマウンドを引き継いだ西山は、走者を一人も出さない完璧な投球。笹谷武志監督は「川口は二回以降、自分のペースで投げられた。西山は今日の投球で少し自信を取り戻したはず。走者を置いてから粘れる投手です」と二人を称えた。


名門との再戦に挑む、6年ぶりのベスト8へ
3回戦の相手・多賀少年野球クラブは、2018、2019年と2年連続全国大会優勝の名門であり、2018年には2回戦でフリッパーズと対戦し3-4の惜敗を喫した因縁の相手だ。笹谷監督は「多賀は技術も野球脳も高い選手が揃うが、うちは気合と根性と執念で立ち向かう」と闘志を燃やす。
前回出場の2022年大会では3回戦で涙をのんだフリッパーズ。6年ぶりのベスト8進出を懸け、全国屈指の強豪に挑む姿に期待が高まる。
がんばれ、フリッパーズ!

イニングスコア
◆2回戦(14日、阿賀野市水原野球場)
東16丁目フリッパーズ(北海道南)10-1越中島ブレーブス(東京第2)
越中島ブレーブス
100000=1
36100x=10
東16丁目フリッパーズ
(越)石原、宮川、一木ー長島
(東)川口、西山ー徳田
▽三塁打:西山(東)
▽二塁打:丹場、田村、舘洞(東)
フォトグラフ




全日本学童トーナメント表


協力:東16丁目フリッパーズ