初回の5失点が重く…東16丁目フリッパーズ、ベスト8届かず

初回の5失点が重く…東16丁目フリッパーズ、ベスト8届かず

初回の攻防がすべて

 試合は一回、一死から舘洞海生(6年)がセンターオーバーの二塁打でチャンスを作るも無得点。直後の守りで内野の送球ミス、続く内野安打、そして再びの内野ミスが重なり、あっという間に1失点。さらには満塁のピンチから痛打を浴びた。
「初回の攻防がすべて。こっちのミスを畳みかけられた」と笹谷武志監督。
6番にセンター前タイムリー、7番にライトオーバー2点打、さらに内野ゴロの間にも失点し、この回だけで5点を献上した。

ツーベースヒットを打った舘洞
ツーベースヒットを打った舘洞

雨中断の中でも粘り

 新潟地方はこの日、局地的な大雨に見舞われ、この試合も二度の中断があった。二度目の中断時、笹谷監督は「ここで6-0、7-1、8-2というゲームをしよう」と選手に喝を入れたという。
その言葉通り、川口琉輝(6年)と西山宗汰郎(6年)の継投で二回以降は立て直し、四回の無死満塁も1点に抑えた。五回には片岡叡大郎(6年)が右翼前安打で出塁し二死満塁と攻め立てたが、あと一本が出ず。
六回には4番・徳田隆之介(6年)の二塁打から二死二塁とし、片岡がセンターオーバーの適時二塁打で意地の1点を奪ったものの、反撃はここまでだった。

試合を任されたエース西山
試合を任されたエース西山
2安打てチャンスを作る片岡
2安打てチャンスを作る片岡

涙が証明した“本気の覚悟”

 試合後、選手たちの多くは大粒の涙を流した。笹谷監督は「今まで生きてきて、これほど夢中になり必死にやったのに掴めなかった悔しさ──それは本気で覚悟して戦った証の涙です」と選手たちをねぎらった。
7年前にも多賀少年野球クラブと対戦し、3-4でサヨナラ負けを喫した苦い記憶がよぎったという。「今度はうちが、と思ったが力がなかった」。それでも全国の舞台での戦いを経て、監督の胸に芽生えた思いは確かだ。

「一年間、本気で取り組むことは本当に大変。半端な気持ちではできない。全国制覇を狙うには組織力、指導力、選手の意識…もっと変えていかなければならない。身近で長曽根ストロングスを見て、強くそう感じました」

この悔しさを糧に、東16丁目フリッパーズは再び全国の舞台を目指す。6年生は17日に帰道し、20日と21日にエスコンフィールド北海道で行われるビッグタイトル「FBC U-12」に臨む。

イニングスコア

◆3回戦(15日、HARD OFF ECOスタジアム新潟)

東16丁目フリッパーズ
000001=1
50010x=6
多賀少年野球クラブ
(東)川口、西山ー徳田
(多)岡本ー大橋
▽二塁打:舘洞(東)

フォトグラフ

ヒットで勢いづける丹場
ヒットで勢いづける丹場
最終回諦めず出塁した徳田
最終回諦めず出塁した徳田
落ち着いた守備で支える上川原(写真右・丹場)
落ち着いた守備で支える上川原(写真右・丹場)
最終回ノーアウト2塁打席に立つ
田村くん
初回、徳田が申告敬遠となった直後──監督から一言を受け、決意の表情で打席へ向かう田村選手。
皆んなの気持ちを背負って打席に立った伊藤
皆んなの気持ちを背負って打席に立った伊藤選手
3回戦に挑んだ東16丁目フリッパーズナイン
3回戦に挑んだ東16丁目フリッパーズナイン

全日本学童トーナメント

全国大会トーナメント表
全日本学童マクドナルド・トーナメント(組合せ)
全日本学童マクドナルド・トーナメント(組合せ)
全日本学童マクドナルド・トーナメント(組合せ)

協力:東16丁目フリッパーズ

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