札幌手稲ボーイズ 秋の悔しさを糧に

札幌手稲ボーイズ 秋の悔しさを糧に

「ONE TEAM」で“戦う集団”への進化を目指す

越中監督が貫く指導方針

監督就任7年目を迎える越中 築監督が最も大切にしているのは、
「監督らしさを持ちながらも、子どもの目線に合わせる指導」

選手の目線に寄り添いながらも、必要な場面では厳しい姿勢を貫く。
叱りっぱなしにせず、昼食時には普段通りの声かけで雰囲気を戻すなど、
“つぶす指導ではなく、成長のための指導”にこだわっている。

チームテーマは 「ONE TEAM」
その下に
■ 感謝=「ありがとう」
■ 謙虚=「おかげさま」
を掲げ、前任監督から続く“仲間を大切にする文化”を受け継いでいる。

ウォーミングアップする札幌手稲ボーイズ
ウォーミングアップする札幌手稲ボーイズ
ウォーミングアップする札幌手稲ボーイズ
ウォーミングアップする札幌手稲ボーイズ
ウォーミングアップする札幌手稲ボーイズ
ウォーミングアップする札幌手稲ボーイズ

3年生の総括――“最下位からの下剋上”

3年生の代は突出した個の力が少なく、指導側も「どう仕上げるか」を模索したという。
掲げたのは「選手権大会で勝つ」という明確な目標。

選手間の会話が増え、“負けない自信”が芽生えたことで東北大会を経験。
最終的にHISカップで優勝し、有言実行の形で卒団式を迎える見込みだ。

2年生大会で最下位の屈辱を味わったことが原動力となり、
親子で横断幕を製作 → 全国大会に持参 → “最下位からの下剋上”を実現。

全国北海道大会・開会式で元気に入場行進する札幌手稲ボーイズナイン
全国北海道大会・開会式で元気に入場行進する札幌手稲ボーイズナイン

新チームの現在地――表に出てしまった心の揺らぎ

秋季リーグ戦は4位。
全国2次予選では2年生の“心の弱さ”が露呈した。

・緊張で体が動かない
・思考が止まる
・指示が通らない
・キャプテンすらゲームに飲まれる

一方、1年生はチャンスへの意欲が強く準備も万全。
予選敗退後のミーティングで「2年生同士で自分たちの在り方を見直す時間」を設けたことで、意識に変化が生まれ始めている。

プレーでもチームをけん引する長出主将(札幌手稲)
チームをけん引する長出主将(札幌手稲)

越中監督が「核」に指名した3選手

この冬、越中監督が育成の最優先に掲げるのは
チームを引っ張る“核となる3人”の育成。

ポジション氏名
キャプテン・投手/ショート長出 有芯(銭函ボーイズ出身/2年)
扇の要・キャッチャー中村 昊雅(東16丁目フリッパーズ出身/2年)
外野の中心・センター日村 陽(北発寒ファイヤーズ出身/2年)

「この3人がピッと締まれば、周囲は必ずついてくる」――越中監督

フィールド存在感を見せていた中村捕手(札幌手稲)
フィールドで存在感を発揮していた中村捕手(札幌手稲)

強みと弱み

●弱み
・2年生を中心とした気持ちの弱さ
・緊張で思考・動きが止まる場面がある

●強み
・落ち込んでもすぐに立ち直る回復力
・本気でぶつかれる集団
冬で大きく伸びる可能性を秘めている

投手陣は“7枚”の布陣

2年生4名+1年生3名の 先発可能な7投手体制

<2年生>
・長出/試合を作れるバランス型
・金子蒼輝(右/パワーピッチャー・屯田ブルースターズ出身)
・樋口旺太(右/スリークォーター・WESTジャガーズ出身)
・篠森祐之介(左/伸び代大・上手稲コンドル出身)

<1年生>
・服部芯羽(右/余市強い子野球スポーツ少年団出身)
・五十川瑞翔(左/発寒第一ハンターズ出身)
・伊藤虎太郎(右/篠路ビッグファイヤーズ出身)

精神面が整えば一気に飛躍するチームと監督は評価している。

投手(札幌手稲)
投手(札幌手稲)
内野手(札幌手稲)
内野手(札幌手稲)
外野手(札幌手稲)
外野手(札幌手稲)

キャプテン・長出有芯の言葉

秋の成績について
「リーグで“技術の高いチーム”とは言えない。伸ばさなければいけない部分は多い。
だけど、来年に向けて戦い抜く土台はでき始めている。 全員で高め合っていけば必ず成長できる。」

課題
・守備力
・状況判断
・投手陣の安定感

理想のチーム像
「やる時は本気。切り替える時はしっかり切り替える。
オフは楽しく和気あいあい。メリハリのあるチームにしたい。」

個人の冬のテーマ
「エースとして長いイニングを投げ切る体づくり。
体力と体幹を鍛えていきたい。」

最終目標
「全国・道外大会に行き、頂点を狙う」

チームをまとめる長出主将(札幌手稲)
チームをまとめる長出主将(札幌手稲)

扇の要・中村昊雅の視点

・仲の良さとコミュニケーションの多さが強み
・弱みは終盤の失点で気持ちが下がること
→「一人ひとりの野球への姿勢が変われば乗り越えられる」

投手陣について
「層が広い。冬を頑張ればすごく良い投手陣になる」

リードのこだわり
「自分のリードを押しつけず、投手の良さを引き出す」

キャッチャーとしての将来像
“相手が最も警戒する打者であり、走られないキャッチャー”

内野の要・中村捕手
内野の要・中村捕手

外野の中心・日村 陽の視点

秋の成績について
「もっと上を目指さないといけない。満足してはいけない結果。」

課題
守備力の向上

送球
「胸に投げることを意識して精度が上がってきた」

打撃
・伸ばしたい → 選球眼/低め変化球の見極め
・強み → チャンスに一本が打てる

春への意気込み
「2年生はパワーが足りないので体づくりをしていきたい。
春には“秋とはまったく違う手稲ボーイズ”と言われたい。」

外野の要・日村選手(札幌手稲)
外野の要・日村選手(札幌手稲)

越中監督は最後にこう語った。

「技術は練習で上がる。勝負を決めるのは“心”。
春までに“戦う集団”に仕上げたい。」

札幌手稲ボーイズの“変革の冬”が始まっている。

体験者へ札幌手稲ボーイズの良さを伝える様子
体験者へ札幌手稲ボーイズの魅力を伝える選手。
札幌手稲ボーイズナイン
札幌手稲ボーイズナイン

協力:札幌手稲ボーイズ

 

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