「1年中、土の上で野球ができる環境で勝負したかった」。
北海道を離れ、奈良県の天理高校への進学を決断した佐井悠真(札幌新琴似リトルシニア/3年)。小学生の頃に目にした甲子園の映像が、少年の胸に火を灯した。
伝統ある天理高校野球部の門を叩き、新たな環境で自らを鍛える3年間が始まろうとしている。3月26日の入寮も決まり、いよいよ北の大地を離れる。
越境を決断した理由――“土の上で勝負したい”
なぜ地元ではなく、他県を選んだのか。
「1年中、土のグラウンドで野球ができる環境で勝負したかったからです」
北海道とは異なる環境で、自分の力を試したい――その思いが決断の原動力となった。
初めて天理高校を知ったのは、小学生の頃に見た甲子園の映像。
その舞台で戦う選手たちの姿に憧れを抱いたという。
見学や練習参加では、練習から試合のような緊張感があった。
「ここなら成長できると感じました」
天理高校野球部という舞台
天理高校野球部は、長い歴史を持つ伝統校として知られ、これまで甲子園に出場してきた実績を持つ学校である。
甲子園という全国の頂点を目指す舞台に立ち続けてきた環境の中で、自分も勝負したい――。
その想いが、彼の進路選択を後押しした。
決断の裏側――支えと不安
家族はこの決断を快く勧めてくれたという。
それでも迷いはあった。
特に不安だったのは、関西独特の自己主張の強さ。
「自分がその中でやっていけるのか不安です」
しかし、それ以上に大きいのが期待だ。
「高校3年間で野球技術はもちろん、人間的にもどのくらい成長できるか楽しみです」
選手としての現在地
中学3年間で成長したと感じる部分は、スイングの強さと野球への考え方。
自分の強みは長打力、そしてチームメイトへの声掛け。
課題は守備力だという。
高校ではまず、バッティングで勝負したい。
打撃を武器に、信頼を勝ち取りたいと語る。
感謝を胸に
15年間育ててくれた両親への感謝。
野球だけでなく人間性も厳しく指導してくれた指導者への感謝。
仲間たちへは、
「違う環境でも切磋琢磨していこう」
地元へは、
「道外に行きますが、これまで同様に応援してほしいです」
将来の夢は模索中。
ただ、目標は明確だ。
「まずは甲子園出場」
北の地を離れ、土の聖地へ。
その覚悟の一歩が、これから始まる。
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佐井 悠真(さい ゆうま)
札幌新琴似リトルシニア/3年
右投げ、右打ち
174センチ、77キロ
家族は両親と姉の4人。
学童野球は札幌市白石区の東札幌ジャイアンツに所属し、6年時には日本ハムジュニアさらに札幌選抜にも選出されるなど注目を集めました。
中学時代は三塁手と投手を兼任。
