中学硬式野球の最高峰「ジャイアンツカップ」こと第11回全日本中学野球選手権北海道地区大会が7月4日、モエレ沼公園野球場で行われた。
北海道地区の代表権を懸けた一戦は、札幌新琴似リトルシニアが苫小牧ボーイズを4-2で退け、3年ぶりの優勝を果たした。
ただ、この日のグラウンドには、勝敗とは別に心に残る光景があった。
ボーイズリーグを代表して戦う苫小牧ボーイズへ、同じボーイズリーグの札幌豊平ボーイズが必死にエールを送っていた。第一試合には1年生が駆けつけ、第3試合の札幌新琴似戦には3年生も加わった。一体感のある声援は、最後まで苫小牧の背中を押し続けていた。
苫小牧ボーイズは今シーズン限りでチーム活動に終止符を打つ。理由は団員不足。現在は中学3年生13人、中学2年生1人。昨秋から新1年生の受け入れは行わず、今シーズン限りという決断をしていた。
それでも今季の苫小牧ボーイズは強かった。同リーグでは負けなしだった旭川大雪ボーイズを全国2次予選で破り、全国への道を切り開いた。まさに最後のシーズンに、チームの意地と底力を見せている。
ジャイアンツカップ北海道地区大会では札幌新琴似の前に涙をのんだ。それでも、苫小牧ボーイズの戦いはまだ終わっていない。
最後にでっかい花火を打ち上げてくる。そんな期待を抱かせるだけの空気が、今の苫小牧にはある。
そして、その背中を押す札幌豊平ボーイズの声援も、きっと彼らの力になるはずだ。
敗れはしたが、そこには少しだけいい話があった。
リーグの垣根を越えた大会の中で、同じリーグの仲間を本気で応援する姿。勝った、負けたの先にある、中学野球らしい温かい光景だった。

協力:北海道野球協議会
