中学硬式野球の最高峰「ジャイアンツカップ」こと第11回全日本中学野球選手権北海道地区大会が7月4日、モエレ沼公園野球場で行われた。
北海道地区代表の座を懸けた一戦は、札幌新琴似リトルシニアが苫小牧ボーイズを4-2で下し、3年ぶりの優勝を果たした。
ただ、この日のグラウンドには、勝敗とは別に心に残る光景があった。
ボーイズリーグ代表として戦う苫小牧ボーイズへ、同じボーイズリーグの札幌豊平ボーイズが懸命にエールを送り続けていたのだ。第1試合には1年生が駆けつけ、第3試合の札幌新琴似戦には3年生も合流。一体感のある声援は、最後の最後まで苫小牧ナインの背中を押し続けていた。
今季の苫小牧ボーイズは強かった。リーグ戦では無敗を誇った旭川大雪ボーイズを全国2次予選で破り、ボーイズリーグ最高峰「エイジェックカップ第57回日本少年野球選手権大会」への北海道代表の座をつかみ取った。
ジャイアンツカップ北海道地区大会では札幌新琴似の前に涙をのんだ。しかし、苫小牧ボーイズの戦いはまだ終わらない。
全国の舞台で、最後にでっかい花火を打ち上げてくれる――。そんな期待を抱かせるだけの力と雰囲気を、今の苫小牧ボーイズは持っている。
そして、その背中を押した札幌豊平ボーイズの声援も、きっと彼らの大きな力になるはずだ。
敗れはしたが、そこには少しだけいい話があった。
リーグの垣根を越えて戦う大会だからこそ、同じリーグの仲間を本気で応援する姿があった。
勝った、負けただけでは語れない、中学野球らしい温かさが、この日のグラウンドには確かにあった。

協力:北海道野球協議会
