
6月28日、新ひだか町で幕を開けた「全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント南・北海道大会」。三石緑ヶ丘公園球場では1回戦3試合が行われ、柏ホエールズ、野幌ファイターズ、そして東16丁目フリッパーズがそれぞれ快勝し、2回戦進出を果たした。どの試合も学童球児たちの熱いプレーとチームの絆が光る、見応え十分の熱戦となった。
【第1試合】柏ホエールズ、圧巻の14得点で地元・三石を寄せ付けず
開幕ゲームの緊張感をものともせず、柏ホエールズ(千歳支部)がその強さを見せつけた。初回、制球の乱れを逃さず打者15人で10得点。高田晃季監督が「10点のあとの1点目を大事に」と語ったように、試合を通して集中力を切らさず2回に3点、3回に1点と加点し、終わってみれば14−0の完封劇。三石リトル野球協会(日高支部)は下級生中心の若いチームながら、果敢な走塁と積極的なプレーで最後まで戦い抜いた。三石にとってこの経験は、次なる一歩への大きな糧となるだろう。
①柏ホエールズ(千歳支部)14−0三石リトル野球協会(日高支部)
三石リトル野球協会
0000=0
⑩31x=14
柏ホエールズ
(三)池田、磯貝、山崎、横濱ー坂部
(柏)石塚、大野ー福田
▽三塁打:石塚、宮本、三浦桜(柏)
▽二塁打:福田(柏)


【第2試合】野幌ファイターズ、13年ぶりの舞台で躍動 強豪・深川を粉砕!
13年ぶりにこの舞台に戻ってきた野幌ファイターズ(石狩支部)が、昨年準優勝の深川一已バトルズ(北空知支部)を相手に堂々の戦いぶりを見せた。5番・川島涼我、7番・小幡成太郎のタイムリーで試合を動かすと、六回には打者11人で7得点の猛攻。試合後、土井公之監督は「関向がよく投げてくれた。今日はボールが走っていた」とエースを称えた。深川も序盤にチャンスを作ったが、野幌の守備陣がそれをしっかりと抑え、最後までペースを握らせなかった。2回戦では、いよいよ東16丁目との対決に挑む。
深川は二回、三回、六回と得点圏に走者を進めるも相手投手からあと一本を打つことができず涙となった。
②野幌ファイターズ11−0深川一已バトルズ(北空知支部)
野幌ファイターズ
100307=11
000000=0
深川一巳バトルズ
(野)鈴木、鵜沢ー木浪
(深)関向、渡邊、関向、坂本ー渡邊、谷内、渡邊
▽三塁打:中山、川島(野)
▽二塁打:川島、鈴木、小幡(野)、関向(深)


【第3試合】東16丁目、底力見せる“3回の猛攻”で余市をねじ伏せる
常勝軍団・東16丁目フリッパーズ(札幌支部)が、余市強い子野球スポーツ少年団(後志支部)を8−1の五回コールドで破った。1−0の接戦で迎えた三回、9番・上川原風馬の出塁から始まった打線が火を吹き、丹場泰生、舘洞海生、西山宗汰郎らの連打などで一気に6点。試合を決定づけた。笹谷武志監督は「三者凡退に抑えた初回が大きかった」と語り、集中力と準備の成果を振り返った。敗れた余市も4年生・南方颯太の意地の長打で一矢報いたが、あと一歩及ばなかった。
そして、2回戦で注目されるのは、東16丁目と野幌の一戦。16年前の因縁が今、再び幕を開ける。あのとき三塁打を放ち勝利を呼び込んだ伊藤拓海は今、東16丁目のコーチとしてベンチに立つ。少年たちが紡ぐドラマは、まだ始まったばかりだ。
③東16丁目フリッパーズ(札幌支部)8−1余市強い子野球スポーツ少年団(後志支部)
余市強い子野球スポーツ少年団
00001=1
01601=8
東16丁目フリッパーズ
(五回コールドゲーム)
(余)山根、川内谷、安崎ー上枝
(東)西山、舘洞ー徳田
▽二塁打:北島(余)、丹場(東)

