北の小さな港町から、全国の頂へ――留萌JBC、阿波おどり全国大会に初挑戦!

北の小さな港町から、全国の頂へ――留萌JBC、阿波おどり全国大会に初挑戦!

「中だるみ」を乗り越え、全国へ照準

「北海道の小さな町から、初の全国挑戦になりますが、今やれる力をすべて出し切り、優勝を目指します」。永田勇監督は、迷いなくそう言い切った。

 31チームが出場する今大会。留萌JBCは8月7日の第1試合で和歌山県代表・楠見・有功鳴滝合同チームと対戦し、勝てば第6試合で2回戦を戦うダブルヘッダーが待っている。全国の舞台で戦い抜くために、今こそ再起動のタイミングだ。

 現在のチームは「少し中だるみしているように見える」と指揮官は語る。勝てるはずの試合を落としたり、普段できているプレーが乱れたりと、歯車がかみ合わない場面が見られる。だが、7月26日からのホクレン旗全道大会、8月2日開幕のウラノホールディングス杯など、強豪との対戦が控える。こうした実戦経験が、選手たちに再び火をつける起爆剤となるはずだ。

阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)

3本柱とチームの中核が支える総合力

留萌JBCの投手陣は、役割の異なる3本柱が光る。

 エース・川崎駿太(6年)は制球力に優れ、仮に調子が万全でなくても試合をまとめられる投手。打たせて取る投球に加え、勝負所では三振も奪える。まさに“安定の象徴”だ。

 長谷川悠惺(6年)は先発、中継ぎ、抑えとどの場面でも柔軟に対応できる万能型。淡々と投げる姿勢と抜群のコントロールで試合を組み立てる。

 主将の永田隼翔(6年)は最速105キロの力投型右腕。気持ちも強く、マウンド上で闘志を前面に出す。主に抑えを担い、試合の締めを任される存在だ。

 この3人をリードするのが、170cmの長身捕手・伊藤陸翔(6年)。強肩と打撃力を兼ね備え、北大会では2本の柵越えを記録するなど、攻守でチームの中心に君臨する。

 内野陣では主将・永田が遊撃の守備でも安定感を発揮。1番打者としても存在感が大きく、伊藤とともに2本の柵越えを放つスラッガーだ。

 外野陣では中堅手・松浦稜真(6年)が広い守備範囲で外野の要に。センターラインがしっかりと守備の土台を作り、試合を安定させている。

阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)

攻撃力と成長がもたらす勢いと流れ

 打線は1〜7番に6年生が並ぶ。長打を期待できる打者、小技でつなぐ職人肌の打者など、それぞれの役割がはっきりしている。

 2番・川崎はバントや進塁打など、繊細なプレーでチャンスを拡大。つなぎのバッティングが、上位打線の爆発力を引き出している。加えて、8〜9番の5年生も着実に成長中。上級生に引っ張られながら、試合ごとに自信をつけ、下位打線の出塁が大量得点の呼び水となっている。

 ベンチも含め、チーム全体が同じ方向を向き、目標に突き進む――その団結力が、全国の大舞台で何よりの武器になるだろう。

 北の港町から飛び出す、熱くて力強い挑戦。継投で勝ち上がるスタイルと、攻撃的な打線がかみ合えば、一気に“全国制覇”の階段を駆け上がる可能性を秘めている。永田監督が率いる留萌JBC――全国の頂を見据えた、真夏の本気がここにある。

阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)

指導者・選手

<指導者>

▽監督
㉚永田 勇(40)

▽コーチ
㉙長谷川 亮太(33)
㉘松浦 尚人(52)

<選手>
(背番号、氏名、ふりがな、学年、投打、身長・体重)

★主将
⑩永田 隼翔(ながた はやと)
6年・右投げ、右打ち
158センチ、51キロ

⓪宍戸 慶二(ししど けいじ)
6年・右投げ、右打ち
144センチ、32キロ

①川崎 駿太(かわさき しゅんた)
6年・右投げ、右打ち
153センチ、40キロ

➁伊藤 陸翔(いとう りくと)
6年・右投げ、右打ち
170センチ、77キロ

③阿部 翔向(あべ かなた)
6年・左投げ、左打ち
147センチ、42キロ

④長谷川 遥稀(はせがわ はるき)
5年・右投げ、右打ち
145センチ、43キロ

⑤長谷川 悠惺(はせがわ ゆうせい)
6年・右投げ、左打ち
158センチ、53キロ

⑦荒井 桜介(あらい おうすけ)
6年・右投げ、右打ち
156センチ、47キロ

⑧松浦 稜真(まつうら りょうま)
6年・右投げ、右打ち
148センチ、40キロ

⑨宍戸 愛斗(ししど まなと)
6年・右投げ、右打ち
139センチ、28キロ

⑪荒井 湊(あらい みなと)
5年・右投げ、右打ち
132センチ、29キロ

⑫三橋 慶翔(みつはし けいと)
5年・右投げ、右打ち
138センチ、37キロ

⑬渋谷 蓮太郎(しぶや れんたろう)
5年・右投げ、右打ち
127センチ、24キロ

⑭長田 憲明(ながた のりあき)
5年・右投げ、右打ち
140センチ、31キロ

⑮角谷 一誓(かどや いっせい)
5年・右投げ、左打ち
147センチ、49キロ

阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)

全国大会までの足跡

<高円宮賜杯全日本学童マクドナルドトーナメント北・北海道大会>

▽決 勝
● 0-2  湧別マリナーズ(遠軽)

▽準決勝
〇 5-4  釧路ゴールデンモンキーズBBC(釧路)

▽準々決勝
〇 12-0  SKRスピリッツ(中標津)

▽1回戦
〇 18-6  常盤クラブスポーツ少年団(北見)

<留萌支部予選>

ー3チームによる巴戦で決戦ー

〇 (2)0-0(0)羽幌フェニックス※七回タイブレーク

〇 21-5  留萌ニュースターズ

阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)
阿波踊りカップに挑む留萌JBC(写真・留萌JBC提供)

全国大会・トーナメント表

阿波おどりカップ・トーナメント表
阿波おどりカップ・トーナメント表

協力:留萌JBC

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