
10月25日に苫小牧市で開幕する「2025北海道学童軟式野球都市対抗戦」に向け、札幌選抜メンバーを決める一次セレクションが8月24日、札幌市つどーむで行われた。札幌市内全域から115人の小学生球児が集まり、緊張と期待を胸に自らの力を試した。
一次選考でいきなり18人を決めることは難しく、今回はおよそ30〜40人が二次セレクションへ進む予定だ。二次セレクションへ進む選手は近日、当サイトで紹介致します。
走力・跳躍力で才能を見抜く
30M走で走力をチェックし、キャッチボール、球回し、穴あきボールを使ったバッティング、さらに内野手・外野手の守備チェックが行われた。投手はピッチングでコントロールの精度やスピードを、捕手はキャッチングと二塁送球の正確性や速さを求められた。
中でも、30M走で4秒台を記録した選手は再度能力を確認したうえで、さらに跳躍力のチェックも行われた。跳躍力とは、いわゆる「バネ」がある選手を指し、連続ジャンプの指数が高い選手は総じて足が速い。バネで走れる選手はフォームもきれいで、逆に膝で走ってしまう選手は将来的に中学以降で膝を痛めやすいと言われている。小学生のうちからバネで走る癖を身につけることが大切だ。走行中に地面へ接地する時間が短ければ短いほど「バネで走れている」と表現でき、足の速い選手ほど接地時間が短い傾向にある。

データの積み重ねが未来を変える
こうした取り組みを毎年継続して行うことができれば、札幌市の学童野球選手におけるトップレベルのビッグデータが積み上がり、やがて選手育成における確かな指標となっていくはずだ。仮に「自分の能力を知りたい」「強みや弱みを把握したい」と考えた時、ジュニアユースの年代であればあるほど、その気づきは大きな成長の余地へとつながる。自分の現在地を正しく見つめることは、未来を切り開く第一歩である。もし本気でその一歩を踏み出したいなら、北広島市にあるアローズラボ北海道での計測を強くお薦めしたい。


未知なる逸材の発掘と未来への挑戦
こうしたセレクションで、まだ誰の目にも触れていない逸材が発掘されるのもまた、この場の大きな妙味である。チーム事情によって全市大会には出場が叶わなかった選手の中にも、秘めた力を持ち、今回のセレクションで一瞬ながらも光を放った選手が確かに存在した。時に成長スピードの早い子どもは同年代の中で際立って見えることがある一方で、まだ芽吹く前の段階にある選手もいる。だからこそ、今回ここで評価を得られなかったとしても、決して悔やむ必要はない。それぞれの選手が、自分なりの「山の登り方」を信じ、日々積み重ねていく精進こそが大切であり、体と心がしっかりと噛み合った時には、必ずや日の目を浴びる瞬間が訪れるだろう。
その意味でも、自分の現在地を正しく知ることは、将来の成長を考えるうえで欠かせない要素となる。今回の一次セレクションで、いきなり18人を選び抜くことは難しく、まずはおよそ30~40人をセレクトし、改めて二次セレクションでその能力を見極めていくこととなる。未来を担う選手たちの名が連なるそのリストは、近日中に当サイトにて発表する予定だ。

協力:2025札幌選抜