
全国2大会の悔しさを胸に、函館「ドリームマッチ」へ進む
8月13日に滋賀県彦根市で開幕した「第15回全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会(びわこカップ)」に北海道代表として出場した南空知BBC。愛知県代表・東山クラブに0-7で敗れ、全国の舞台を去った。しかし、この敗戦は終わりではない。3年生たちには、10月の「ドリームマッチ」が残されている。仲間と共に歩んだ日々を胸に、最後の舞台で再び笑顔を取り戻す――。
全国大会の悔しさを胸に、南空知BBC3年生が最後の舞台「ドリームマッチ」へ
南空知BBCは本来、びわこカップには2年生以下で挑む予定だった。しかし、3年生が全日本少年軟式野球大会で初戦敗退となり、「このままでは終われない」という想いがチームを突き動かした。試合当日、宿泊先の横浜から滋賀へ向けて早朝6時に出発。お盆の渋滞に阻まれ、到着は試合開始2時間前の午後1時。調整の難しい状況にもかかわらず、山内祐司監督は「距離や移動のことで言い訳にしたくない」と語る。北海道内でも、宗谷BBCや名寄BBC、函館BBCらが長時間移動後に堂々と戦う姿を見てきたからだ。
対戦した東山クラブは、身体の大きさも技術も全国トップクラス。「なぜ全日本に出られなかったのかと思うほど」と山内監督が評する相手に、南空知BBCは全力を尽くした。結果は完敗だったが、この経験は次の挑戦への糧となる。
3年生に残された舞台は、NBJ北海道主催「ドリームマッチ」。10月18、19日の2日間、函館市で行われるラストゲームだ。全国2大会で味わった悔しさを晴らし、集大成を見せる絶好の機会となる。
山内監督は3年生に向けて「他の中学3年生より長く野球ができたと思う。高校に行っても南空知での経験を活かして頑張ってほしいし、この先も少しでも野球を続けてほしい」とエールを送った。
敗戦の先に待つのは、悔しさではなく希望。南空知BBC3年生は、最後の舞台で新たな物語を刻もうとしている。



イニングスコア
◆1回戦(13日、荒神山球場)
南空知BBC(北海道)0-7東山クラブ(愛知県)
東山クラブ
02032=7
00000=0
南空知BBC
(五回コールドゲーム)
(東)佐藤璃、今泉ー河井
(南)片山、谷内、安居ー粟井
▽本塁打:鈴木蓮(東)
▽三塁打:鈴木蓮、谷口、今泉(東)
▽二塁打:酒井、鈴木蓮(東)
フォトグラフ





びわこカップトーナメント表

協力:南空知BBC